Japanese Association for Studying Popular Music

2018年の研究活動記録

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【大会等】

◆日本ポピュラー音楽学会第30回大会

2018年11月24日〜25日 慶應義塾大学日吉キャンパス

 

【関東地区】

◆第1回研究例会

日時 2018年1月27日(土) 14:00開場 14:30開始

会場 ジャズ喫茶いーぐる http://www.jazz-eagle.com/

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◆第2回研究例会

日時:2018年3月21日(水・祝) 14:00~17:00
会場:大東文化大学大東文化会館3階K301
東武東上線東武練馬駅徒歩5分(スクールバスには乗りません)
アクセスマップ http://www.daito.ac.jp/file/block_49512_01.pdf

NEWSLETTER116号に報告を掲載

 

発表1:ビリー・ジョエルの音楽―楽曲様式の変遷

宇野友子(フェリス女学院大音楽研究科研究生)
研究概要

 

発表2:脱領土化をめぐるポピュラー音楽

―1990年代-2000年代を中心に・日本のクラブカルチャーを通して

北村心平(武蔵大学大学院人文科学研究科)
研究概要

 

発表3:ソーシャルアートとしての音楽の可能性

―音楽実践への参加過程と参加者の関係性の分析を通して

西山颯(横浜国立大学大学院教育学研究科)
研究概要

 

発表4:共創的音楽実践における参加の様態に関する研究

―「野村誠 千住だじゃれ音楽祭」の分析から

石橋鼓太郎(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科)
研究概要

 

 

◆第3回研究例会(台風延期後の開催)

日時:2018年10月13日(土)14:00~17:00

会場:大東文化大学板橋キャンパス3号館3階「3-0307教室」
*東武練馬駅北口下車、無料スクールバスで約7分(スクールバス乗り場まで徒歩5分)
*都営三田線西台駅西口下車徒歩9分
アクセスマップ http://www.daito.ac.jp/access/file/file_itabashi_map.pdf

 

発表1:日本のポピュラー音楽におけるジャンルの生成と変容に関する社会学的考察

―70年代のフォーク、ニューミュージックを中心として―

平川裕司(佛教大学大学院社会学研究科)
研究概要

 

発表2:本土復帰前後の沖縄におけるロック受容とその展開

―Aサインクラブと基地内クラブとその周辺を対象に―

澤田聖也(東京藝術大学大学院音楽研究科)
研究概要

 

発表3:戦後日本における「ジャズ・フェスティバル」の受容と定着過程

加藤夢生(東京藝術大学大学院音楽研究科)
研究概要

 

 

【関西地区】

◆第1回研究例会

日時:2018年3月29日(木)14:00~18:00

会場:関西大学 千里山キャンパス 第3学舎 A305教室

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アクセス:阪急電鉄「梅田」駅から、千里線「北千里」行で「関大前」駅下車、または京都「河原町」行(通勤特急を除く)で「淡路」駅下車、「北千里」行に乗り換えて「関大前」駅下車、徒歩約5分

地図:http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/mapsenri.html#map

 

発表1:「オリンピックと音楽―日本のテレビ番組における応援するテーマソングを中心に」(修士論文)

趙 恩(関西大学大学院社会学研究科マス・コミュニケーション学専攻博士課程前期課程)

 

1988年のソウル大会以降、日本ではテレビのオリンピック中継番組で、各放送局がテーマソングを設定するようになった。本論文は、オリンピック大会で使われてきた音楽の歴史と日本のオリンピック放送テーマソングの権利問題を踏まえた上で、オリンピック放送テーマソングを歌詞語彙の変遷の分析とリオデジャネイロオリンピックの中継番組の内容分析の二側面から解明し、オリンピック放送テーマソングの役割を明らかにする。

 

発表2:「日本のポピュラー音楽におけるスタンダード生成過程についての研究」(博士論文)

柴台弘毅(関西大学大学院社会学研究科マス・コミュニケーション学専攻博士課程後期課程)

 

音楽は古くから人々の生活に寄り添い、人々は日常生活の中で音楽に親しみ続けてきた。近代以降、音楽はマスメディアや録音・再生技術、インターネットの発達とともに高度に産業化され、人々の生活において音楽の占める割合が増加した。本研究は、日本において人々に長く歌い聴き継がれてきた楽曲が、どのような成育過程を経て成熟したのかを明らかにしようとするものである。まず日本における楽曲伝達の典型パターンと楽曲がどのように使用されているのかを考察し、ポピュラー音楽の成育過程の4つの類型を提示する。次いで、楽曲についての分析概念として、「曲年齢」と「曲履歴」を提示し、様々な切り口で実施される楽曲に対するアンケート調査で選び出される楽曲の特徴を概観する。

 

TM NETWORKによって発表された「Get Wild」、荻野目洋子によって発表された「ダンシング・ヒーロー(Eat you up)」、赤い鳥によって発表された「翼をください」、THE BOOMによって発表された「島唄」を事例に、ポピュラー音楽の成育過程の4つの類型において、楽曲が具体的にどのような成育過程を経て成熟し、人々に歌い聴き継がれてきたのかを明らかにしようとするものである。

 

発表3:「ヴィジュアル系ロックの社会経済学」(博士論文)

発表者:齋藤宗昭(関西大学大学院社会学研究科社会システムデザイン専攻博士課程後期課程)

 

この論文では、日本独自の音楽ジャンルであるヴィジュアル系ロックについて総合的に分析した。とりわけ、それがいかにして誕生し、人気を得て、一つの音楽ジャンルを形成したかについて、音楽性、歴史的発展、アーティストとファンのコミュニティ、経済・社会状況との関係性、文化としての位置(位相)、音楽ビジネスなどの視点から考察した。そしてヴィジュアル系ロックが1990年代以降の日本社会において、必然性を持って生まれ、発展してきたことを明らかにした。

 

 

◆第2回研究例会

日時:2018年8月29日(水)14:00~18:00

会場:関西大学 千里山キャンパス 第3学舎 A305教室

NEWSLETTER118号に報告を掲載

地図:http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/mapsenri.html#map

 

本研究例会は、2018年6月9日から10日にかけて北京にある中国伝媒大学(CUC:Communication University of China)で開催された「6th Inter-Asia Popular Music Studies Conference(以下、IAPMS2018)」参加者による報告と、今後、東アジア圏のポピュラー音楽研究者たちとどのように連携し、研究活動に取り組んでいくかについての意見交換を行う。

 

今回で6回目の開催を迎えた「IAPMS2018」では、キース・ニーガスによるキーノート・スピーチ、24のパネルセッション、北京や香港を拠点に活動するミュージシャンたちによるライブパフォーマンスなどが行われた。パネルセッションでは、国際学会未経験の大学院生を含む10名以上のJASPM会員が口頭報告を行い、中国、台湾、韓国、マレーシア、シンガポールなど東アジア圏のポピュラー音楽研究者たちと交流を深めた。

 

本研究例会では、こうした国際学会参加によって得られた成果・知見を共有し、JASPM会員の今後の研究活動に繋げていくことを目的に、下記の4名による参加報告を行う。柴台は「IAPMS2018」の開催概要などについての報告を行う。加藤、藤下は「IAPMS2018」で初めて国際学会での研究発表を経験した大学院生の視点から、どのような準備を行い、どのような知見を得たのかを、発表内容のサマリーと共に報告する。輪島は「IAPMS2018」に向けての自身の大学院ゼミにおける取り組みや指導方法、東アジア圏のポピュラー音楽研究者との連携の必要性や今後の課題などについて報告を行う。

 

 

報告① 「6th Inter-Asia Popular Music Studies Conference(IAPMS2018)の概要と東アジア圏のポピュラー音楽研究」

柴台弘毅(関西大学・大阪音楽大学ほか非常勤講師)

 

本報告は、本研究例会の導入として「IAPMS2018」の開催概要、パネルセッションにおける研究発表の動向、日本からパネリストとして参加した研究者のコメントなどを紹介するものである。

 

「IAPMS2018」では、キース・ニーガスによるキーノート・スピーチ、24のパネルセッション、北京や香港を拠点に活動するミュージシャンたちによるライブパフォーマンスなどが2日間にわたり行われた。パネルセッションへは日本からの参加者を含む94名の研究者がパネリストとして登壇し、グローバリゼーション、産業、教育、ジェンダー、ライブパフォーマンス、日本の音楽、ニューメディアなど様々なテーマで報告を行った。当日は報告者もパネリストとして参加し、テレビ神奈川が1970年代から1980年代にかけて制作した音楽番組について「The backgrounds of music program from the 1970s to 1980s in japan: The Practice of “Young Impulse” and “Fighting ‘80s”, that were produced by Television Kanagawa」と題する報告を行い、各国からの参加者や現地の学生ボランティアたちと有益な議論を交わすことができた。

 

本報告ではまず、プログラムなどの各種資料や写真などを交えながら、「IAPMS2018」の開催概要とパネルセッションにおける研究テーマの動向を紹介する。次いで、報告者が2018年8月上旬から下旬にかけて行う、日本からの「IAPMS2018」参加者を対象としたメールアンケートの集計結果を紹介し、本研究例会における議論の一助としたい。

 

 

報告②「ニッポンの音楽は『アジアの音楽』か?

:the 6th Inter-Asia Popular Music Studies Conference 2018

加藤賢(大阪大学大学院文学研究科文化表現論専攻音楽学研究 前期博士課程2年)

 

本発表は2018年6月9日・10日に北京・中国伝媒大学で開催された研究集会である、the 6th Inter-Asia Popular Music Studies Conference 2018 (6th IAPMS) の大会参加報告である。 発表者は大会開催日の両日に渡ってシンポジウム・パネルセッションへ参加し、自らも発表を行った。以下 ①事前準備 ②発表内容ならびに質疑応答 ③大会へ参加しての所感、の3点について報告 を行う。

 

発表者の在学する大阪大学音楽学研究室においては、輪島裕介准教授の指導のもと発表要旨・ 原稿の事前検討会が計4回にわたって開かれ、その成果を踏まえて発表者は日本における「渋谷系」 音楽ムーブメントを事例に 「Who Is Locating Shibuya-kei in Shibuya? : Musical Revival, Standardization, and Gentrification」 と題した発表を行った。この過程でどのような議論・改善 が為されたのか、また発表の結果どのような質疑応答が行われたのかを発表する。また本大会は 発表者にとって初めての国際学会であり、目にする全てが新鮮な驚きであった。アジアという広 大で豊穣なフィールドではいま何が議論されているのか、その中で日本ならびに日本文化はどのような役割を果たしていくべきなのか。大会に参加することで得た所感を述べる。

 

 

報告③「IAPMS2018参加報告~海外の研究者が見る日本のポピュラー音楽というフィールド~」

藤下由香里(大阪大学大学院文学研究科文化表現論専攻音楽学研究 博士後期課程3年)

 

本発表では、発表者自身にとって初となる国際学会での発表の報告を行う。発表者は「IAPMS2018」2日目のGenderのセッションにて「Amateur female music producers in otaku culture:The creativity of “diva” in dojin music」のタイトルで個人発表を行った。発表までの道程は険しく、言語の壁と限られた発表時間の中で自身が主張したい事をどのようにして展開するか、その計画はとりわけ困難を極めた。しかしながら、発表者が所属するゼミ(大阪大学音楽学研究室輪島ゼミ)での度重なる議論やゼミのメンバーからのアドバイスを受けることで、結果として内容がより洗練された状態で発表することが出来た。そして、発表後の質疑応答からは、海外の研究者が現代日本における女性歌手やオタク文化のどのようなことに着目しているのかということも浮かび上がってきた。

 

以上の点を踏まえつつ、本発表では、国際学会での発表に至るまでの発表内容精査の経緯と、質疑応答や他のセッションでの議論を見聞する中で自身が感じた海外の東アジア圏ポピュラー音楽研究者による日本のポピュラー音楽及びポピュラー音楽研究への認識について述べる。

 

 

報告④「アジアと/の日本:日本のポピュラー音楽研究の問題としての「インターアジア」」

輪島裕介(大阪大学大学院文学研究科准教授)

 

本報告では、北京大会への学生の参加を強く奨励した意図とその問題意識について概説する。報告者は、2017年に半年台湾滞在し、日常的なレヴェルでの日本文化受容の深さと広さを確認し、また、研究者間の日本のポピュラー音楽研究の蓄積への関心と、それが非日本語圏で適切に紹介されていないことを惜しむ声をしばしば聞いた。また、ドイツの国際ポピュラー音楽学会大会やアメリカ民族音楽学会にも参加したが、そこでは日本のポピュラー音楽に関する一部の研究者の関心の高まりを感じる一方、ネイティヴ英語圏主導の国際学会での、言語の壁の高さのみならず方法論や議論の作法における差異を痛感し、アカデミック市場の苛烈なポリティクスも瞥見した。

 

こうした観点から、単に漠然とした「グローバル」なるものの下位区分では決してない、具体的なネットワークであり、学問的な方法でもありうる「インターアジア」に積極的に参与することを目指し、思い当たる学生や研究者に片端から声をかけた次第である。

 

報告の中では、こうした問題関心のみならず、本番に至るまでの具体的な行程やそこでの議論についても述べる。

 

 

◆第3回研究例会

 

日時:2018年12月1日(土)15:00~18:00

会場:関西大学 千里山キャンパス 第3学舎 A305教室

地図:http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/mapsenri.html#map

 

発表1:「中国の改革開放期における青年の漂白感――新民謡をてがかりに」

胡興然(関西大学大学院社会学研究科博士前期課程)

 

現在の中国では新民謡と呼ばれるフォークソングが流行っている。それらは改革開放以降の青年の意識を反映している。新民謡はどのように生まれたのか。とりわけ「漂白感」に焦点を当て、何を歌っているのかを明らかにする。

 

発表2:「中国におけるラップ音楽のローカル化――『リアル』性を中心に」

張 帆(関西大学大学院社会学研究科博士前期課程)

 

近年中国で流行しているラップはどのようにローカル化されているかを検討する。中国のラッパーたちの誰もが、ラップにおいて重要なのは「Keep it real」だと言う。彼らはなぜそのように言うのか。何をリアルと考えているのか、現代中国におけるラップのあり方を考察する。

 

【中部地区】

◆第1回研究例会

(椙山女学園大学国際コミュニケーション学部 共同開催)

日時:2018年7月14日(土) 13:30〜17:00(途中休憩あり)

場所:椙山女学園大学・星が丘キャンパス 国際コミュニケーション学部棟 010教室

NEWSLETTER117号に報告を掲載

地下鉄東山線「星が丘」下車、6番出口より徒歩5分

http://www.sugiyama-u.ac.jp/univ/access/

 

シンポジウム:

音楽は映像を志向する ──ミュージックビデオが拓く世界──

 

パネリスト:

村山和也(映像作家/映画監督)

前口渉(作編曲家)

長澤唯史(椙山女学園大学教員/JASPM会員)

司会・問題提起:

広瀬正浩(椙山女学園大学教員/JASPM会員)

現代の文化において、音楽と映像の関係は切り離せないものとなっています。私たちにとって当たり前のようになっているこの表現形式を、いま、どのように考えればよいのでしょうか。作り手であるお2人をお招きして、意見を交わし合います。

 

■村山和也(むらやま・かずや) http://kazuyamurayama.com/about

1982年生まれ。映画監督、映像ディレクター。2008年より映像ディレクターとしてMV・CM制作に携わる。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンCM・Web Movieや、乃木坂46の個人PV、その他アイドルのMVなど。初映画監督作品『堕ちる』(2016年)が、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」オフシアターコンペティション部門 スペシャル・メンション受賞のほか、「La Cabina中編映画祭」(2007年、バレンシア・スペイン)オフィシャル・コンペ部門最優秀作品賞、最優秀俳優賞、最優秀音楽賞受賞。

 

■前口 渉(まえぐち わたる)

1981年生まれ。作編曲家。スマイルカンパニー所属。井口裕香、ELISA、岡本信彦、ジャニーズ関連、早見沙織、ラブライブ!、アニメ劇伴やゲームコンテンツBGMなど幅広く手がける。アレンジを担当した嵐『truth』は第41回オリコン年間ランキング2008でシングル部門売り上げ1位を獲得。村山和也監督作品『堕ちる』(2016年)の音楽も担当。クリエイターユニットeyelisのメンバーとしても活動中。

 

 

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