シンポジウムの配信URLを公開しました!!
12月5日(日) 14:00からのシンポジウムはYouTub …
日本ポピュラー音楽学会第33回年次大会は終了しました。
たくさんのご参加どうもありがとうございました!!
12月4日(土)
ZoomストリームA | ZoomストリームB | ||
司会:東谷護(愛知県立芸術大学) | 司会:谷口文和(京都精華大学) | ||
13:00-14:20 | 1. もうひとつの「昭和歌謡」ブーム:1960年代の〈歌謡リバイバル〉をめぐる考察 張佳能(大阪大学大学院文学研究科博士後期課程) |
13:00-14:20 | 1. 音響メディアのデジタル化初期における理解と受容 -フォーマット理論の視点から- 中村将武(東京大学大学院人文社会系研究科博士課程) |
2. 1960年代後半の日本におけるフォークソング運動についての文化研究―片桐ユズルの活動を中心に 粟谷佳司(立命館大学) |
2. アニメの劇伴作曲家の知名度獲得プロセスの考察 ― アニメビジネスの協働と音楽制作の現場を事例に 山崎晶(京都文教大学) |
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14:20-14:50 | 休憩 | 14:20-14:50 | 休憩 |
司会:長崎励朗(桃山学院大学) | 司会:安田昌弘(京都精華大学) | ||
14:50-16:50 | 1. 日本で視聴されているポピュラー音楽におけるジャンル別の和声傾向 藤川翼(九州大学大学院芸術工学府修士課程) |
14:50-16:50 | 1. バンドマンとテキーラ:「発表会文化」の質的変容 新山大河(立命館大学産業社会学部現代社会学科現代社会専攻四回生) |
2. J-POPの歌詞における二重表記の意味的特徴 胡佳芮(一橋大学大学院 言語社会研究科博士課程後期) |
2. クィアの視点から見たヘヴィメタル:「男らしさ」と「逸脱」について 染谷留花(武蔵大学大学院人文科学研究科博士前期課程) |
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3. 今日の大学生にみられる音楽の好み:青少年研調査2020を用いた分析から 木島由晶(桃山学院大学) |
3. 2010年代以降のベルギーにおけるラップミュージックの特徴と独自性に関する一考察 安彦良紀(大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程) |
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16:50-17:10 | 休憩 | 16:50-17:10 | 休憩 |
JASPM会員向けにZoomミーティングで開催します。詳細はJASPMウェブサイト「会員マイページ」>「お知らせ」に掲載の「日本ポピュラー音楽学会 第32回総会 オンライン開催についてのご案内」をご確認ください。
SpatialChat談話室でオンライン懇親会を開催します。URLは12月3日(金)夜に配信予定のメールをご確認ください。
12月5日(日)
ZoomストリームA | ZoomストリームB |
COVID-19と文化研究―その可能性と限界 コーディネーター:宮入恭平 発表予定者(問題提起者) 討論者 |
レオ・チン『反日』から考える戦後東アジア大衆音楽の諸相 コーディネーター:輪島裕介 発表予定者(問題提起者) 討論者 |
シンポジウム「音楽ライブの公共性」
観覧無料(YouTube Live配信→ https://youtu.be/yHcZhRYwxGg)
登壇者:
南出渉(神戸VARIT.代表・非会員)
大原智(一般社団法人GREENJAM代表理事・非会員)
高岡智子(龍谷大学社会学部准教授)
中條千晴(フランス国立東洋言語文化学院日本学部専任講師)
司会:
永井純一(関西国際大学現代社会学部准教授)
詳細は下記をご確認ください。
シンポジウム「音楽ライブの公共性」
観覧無料(YouTube Live配信→ https://youtu.be/yHcZhRYwxGg)
パネリスト:
南出渉(神戸VARIT.代表)
大原智(一般社団法人GREENJAM代表理事)
高岡智子(龍谷大学社会学部准教授)
中條千晴(フランス国立東洋言語文化学院日本学部専任講師)
司会:
永井純一(関西国際大学現代社会学部准教授)
ライブエンターテインメントは21世紀に入って大きく成長した分野である。その中で音楽ライブの占める割合は大きく、観光立国や地域・産業活性化の観点からも注目度が高まりつつある。
しかし、周知の通り、2020年のコロナ禍以降は公演の中止や延期が相次ぎ、売り上げの9割が失われる事態となった。2021年10月の緊急事態宣言等の解除以降は人数制限などの規制が緩和されつつあるものの、社会的関心の高さにも関わらず、補償や支援が遅れ自助と共助を余儀なくされたことには課題が残る。
この停滞は、過去20年のライブシーンの盛り上がりを鑑みれば、意外に思える。一方で、社会における音楽ライブの増加傾向については十分な議論がなされてこなかったことも事実であろう。そうしたなかで、ライブシーンの内外の認識や意識には大きな違いが生まれ、その落差は放置され続けていたのではないだろうか。本学会でも、シンポジウムやワークショップ、個人報告を通じてしばしば「ライブ」を扱ってきたが、あくまでも内側に焦点を当てたものであった。
たとえば、コロナ禍のライブをめぐる議論は、しばしば「文化」(だから保護すべき)と「経済」(だから補償すべき)の2点に集約されよう。この議論自体は極めて重要であるが、敢えて言えば、こうした日本社会において「内輪の論理」と捉えられがちな考え(あるいは主張)はライブシーンの外側の人々にどれほど訴求力を持っているのだろうか。他のアジェンダや視座を設定することはできないだろうか。
以上のような問題意識のもと、本シンポジウムでは「社会にとってライブとは何か」という本質的な問いをたて、研究者と実践者のそれぞれの観点から議論をおこなう。
パネリストの南出氏は神戸市のライブハウスVARIT.を運営し、コロナ禍においては配信ライブイベント「ライブハウスジャッジメント in KOBE」の企画をはじめ、従来のライブハウスの枠を超えた活動を展開してきた。大原氏は主催する無料ローカルフェス「ITAMI GREENJAM」が2年連続で中止となるなか、音楽フェスではないイベントの開催を模索してきた。実践者の両氏には、こうしたコロナ禍での活動や現場の現状について報告いただく。これに対し、研究者サイドはヨーロッパの事情に明るい2名が、中條氏は日常生活と音楽、高岡氏は文化政策の観点から議論を発展させる。
本シンポジウムは問いに対して一つの答えを出すようなものではないかもしれないが、研究者コミュニティにとどまらない広がりを持つような、発展的な議論となるよう努めたい。