関西地区では、下記の例会を開催いたします。
♦研究会「音楽フェスのジレンマーー慈善事業かビジネスか? ローカルかグローバルか?」
登壇者:沖島了太氏(舞音楽祭主催者・財団法人O-Plus代表理事)
山本佳奈子氏(アジアのインディーカルチャーサイトOffshore主宰)
永井純一(神戸山手大学講師)
司会:長﨑励朗(京都文教大学講師)
日時:2013年9月28日(土)15:00~18:00
会場:関西学院大学 西宮上ケ原キャンパス 第一教授研究館本館1階 会議室1
キャンパスマップ:http://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_001086.html(18番の建物が第一教授研究館本館です)
キャンパスまでのアクセス:http://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_000374.html
♦概要:
音楽フェスには様々な評価軸が存在する。それはエコ、国際交流といった理念の問題から単純な規模やアーティストの選定基準にいたるまで多岐にわたる。だからこそ、研究対象として豊かな土壌を提供してくれるが、その反面、全体像を捉えた研究が難しいのも事実である。
そこで、本研究会ではフェスが抱える2つのジレンマに焦点をあてた議論をおこなうことによって、フェスを考えるためのある程度定まった観点を見いだしたい。ここで扱うジレンマとは、「慈善事業かビジネスか?」「ローカルかグローバルか?」の2点である。これらは先に述べた様々な評価軸と密接に関連しており、フェスに関する問題系の中心に位置していると考えられるからだ。
これらについて本研究会では、大阪における舞音楽祭(旧渚音楽祭)の主催者である沖島了太氏と、アジアのインディーカルチャー紹介サイトoffshoreの管理人である山本佳奈子氏を招き、フロアも交えた討議をおこなう。
舞音楽祭はレイブフェスとしては中規模のもの(6000~9000人規模)ではあるが、「ローカル・アーティストのショーケース」という形式を守り続けており、先に挙げた2つのジレンマを考えるにあたっては格好の素材である。沖島氏から舞音楽祭(大阪)の主催者になるまでの道のり、およびフェス企画のプロセスなどについて語っていただくことで、主催者側の視点を提供していただく。
一方、山本佳奈子氏はアジアのアンダーグランドな音楽やアート事情に精通しており、サイト運営だけでなく、それらの情報を発信するイベントも手がけている。国外のシーンにも目を向けることで多角的かつ深みのある議論に発展することが予想される。
最後に永井純一氏は主にフェスのオーディエンスに焦点をあてた研究を続けている。以上のようにさまざまな視点からフェスが抱えるジレンマについて議論することで、フェス研究に新たな地平を見いだすことを目的とする。
問い合わせ先:鈴木慎一郎(研究活動担当理事)ssdeya_at_kwansei.ac.jp(_at_をアットマークに変えてご送信ください)