関西地区で、研究例会を下記のとおり開催します。
日時: 5月19日(土曜)16時30分~19時30分
会場: 関西学院大学 大阪梅田キャンパス 10階1005号室
(大阪市北区茶屋町19-19アプローズタワー10階 受付TEL: 06-6485-5611)
アクセス: 阪急「梅田駅」茶屋町口改札口から北へ徒歩5分。
JR「大阪駅」御堂筋出口から徒歩10分、地下鉄御堂筋線「梅田駅」から徒歩7分、「中津駅」から徒歩4分。
地図: http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/index.html
発表1: 混淆・越境・オリエンタリズム――「玫瑰玫瑰我愛你」(Rose, Rose, I Love You)の原曲とカヴァー・ヴァージョンをめぐって
発表者: 西村正男(関西学院大学社会学部)
要旨: 1940年に上海で姚莉によって吹き込まれた「玫瑰玫瑰我愛你」(陳歌辛作曲)は、洗練されたアレンジと中国風のメロディラインで好評を博した。この曲が世界的に有名になったのはフランキー・レインによるカヴァー・ヴァージョンで、ビルボード・ヒットチャート3位に入るヒットとなった。本発表では、同曲のオリジナルと幾多のカヴァー・ヴァージョンを比較し、また台湾やシンガポールにおける受容のされ方を比較検討することにより、西洋の東洋に対するオリエンタリズム的眼差しや、東洋でそのような眼差しが内面化されていく様相を浮き彫りにしたい。
発表2: 弘大前インディ文化の構造転換
発表者: 高原基彰(関西学院大学社会学部)
要旨: 「弘大前」は、90年代半ば以後、韓国・ソウルにおいて、サブカルチャーの中心とされてきた場所である。本報告では、この場所の帯びてきた意味性の変化を跡付けることとしたい。具体的には、2002年の日韓共催ワールドカップを契機とした、文化的都市開発の盛り上がりの中で、弘大前文化に仮託されてきた政治的イデオロギーが希薄化していったこと、それが音楽的実践や業務形態の変化(ライブハウスからクラブへ)をともなっていたこと、そして弘大前のさらなる振興が目指される中で生じたこれらの変化が、結果的にこの場所の地盤沈下傾向をもたらし、現在でもそれが続いていることを指摘したい。
研究会終了後には懇親会も予定しています。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
問い合わせ先:安田昌弘(研究活動担当理事)
yasuda_at_kyoto-seika.ac.jp (_at_をアットマークに変えてご送信ください)