関西地区で、研究例会を下記のとおり開催します。
日時: 10月15日(土曜)16時開場~19時終了
会場: 関西学院大学 大阪梅田キャンパス 10階 1002号室
(大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー10階 受付TEL: 06-6485-5611)
アクセス: 阪急「梅田駅」 茶屋町口改札口より 北へ徒歩5分。
JR「大阪駅」御堂筋出口から徒歩10分、地下鉄御堂筋線「梅田駅」から徒歩7分、「中津駅」から徒歩4分。
地図: http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/index.html
発表1: 「鉄腕アトムの効果音がもたらしたもの」
発表者: 宮田昌典 (京都市立芸術大学大学院音楽研究科博士課程)
要旨:
日本最初期のTVアニメ『鉄腕アトム』における効果音は、キャラクターに独特の存在感を与えている。本発表では、『鉄腕アトム』の物語世界に対する効果音の位置づけを分析し、それが虚構上のリアリティといかに関わっているのかを考察する。
発表2: 「ウガンダ、カンパラの音楽エンターテイメントを発展させる若者たち:学校と社会、娯楽とビジネス、個人と集団のはざまで」
発表者: 大門碧 (京都大学・学術振興会特別研究員)
要旨:
東アフリカの内陸に位置するウガンダの首都カンパラでは、10数年前から「カリオキ」と呼ばれる音楽エンターテイメントが盛んにおこなわれている。欧米やジャマイカ、隣国ケニア、タンザニア、そしてウガンダのミュージシャンたちの楽曲を使用し、その歌にあわせてさまざまなパフォーマンスを見せるのは、当地の10代から20代の若者たちが結成する10人程度のグループである。本発表では、2007年から2011年にかけておこなってきた、「カリオキ」を実践する若者たちへのインタビューと参与観察をもとに、「カリオキ」が発達してきたプロセスを明らかにする。
調査の結果、「カリオキ」という文化は、若者たちが学校から社会へと向かっていくちょうど分岐点として位置していると考えられた。そこでは若者たちは「カリオキ」をビジネスとして成功させることをいつも気にしながらも、同時に娯楽としておこなっていることを否定できない。そして各パフォーマーという個人の存在と、所属するグループである集団を確固たるものとして執着しない様子は、現代アフリカの若者たちの特徴のひとつとしてとりあげることができるだろう。
研究会終了後には懇親会も予定しています。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
問い合わせ先:安田昌弘(研究活動担当理事)
yasuda_at_kyoto-seika.ac.jp (_at_をアットマークに変えてご送信ください)