関東地区で、卒業論文・修士論文発表会を下記の通り開催します。
日時: 3月23日(土)14時00分~17時00分
会場: 武蔵大学 江古田キャンパス教授研究棟01-B室(東京都練馬区豊玉上1-26-1)
アクセス:西武池袋線「江古田駅」南口5分/都営大江戸線「新江古田駅」A2出口7分:
キャンパスマップ:(地図上Mの右隣10階建て建物の1階)
発表:イングランドの第二次フォークリバイバルにおけるロイドの貢献
発表者:廣瀬 絵美(日本女子大学大学院文学部英文学専攻 博士課程前期2年)
要旨:
アルバート・ランカスター・ロイド(1908-1982)は、民俗学者、ライター、音楽プロデューサー、フォークソングのパフォーマーであり、1950年代から1960年代のイングランドで起こったフォークリバイバル運動の主導者である。本報告会では、ロイドが改作したバラッドやフォークソングに関する研究書、ライナーノーツをもとに、ロイドの業績を見直していく。そして、ロイドがフォークソングを通して見出そうとしたオルタティブな世界観やコミュニティといったものを明らかにしていく。
発表:フリーミュージック/フリーコンテンツ ――インターネットレーベルと初音ミク現象に見るコンテンツ制作者の未来
発表者:永野ひかり(武蔵野美術大学造形学部)
要旨:
「フリーミュージック/フリーコンテンツ」とは、インターネットに溢れる音楽を中心としたコンテンツと、それに関わるコンテンツ制作者、そして彼らが形成するコミュニティを表す言葉です。パーソナル・コンピューターの低価格化やインターネットの普及は、個人によるコンテンツの制作と発表の敷居を下げました。そのことがもたらしたのは「コンテンツがインターネットで発表され、そのコンテンツを介してコミュニケーションが行われ、コミュニケーションによって新たなコンテンツが生まれる」という基盤を形成したことです。
本論では、「フリーミュージック/フリーコンテンツ」の流れの中でも、特にインターネットレーベルと、初音ミク現象を扱い、「フリーミュージック/フリーコンテンツ」をいかにして存続させていくか、ということを考察します。そして、近しい文脈の文化を繋げて巨大な内輪を形成することと、ふたつの事象を同時に俯瞰することで浮かび上がる固有の価値を提示することを、問題解決のための打開策として提案しています。
みなさまのご参加をお待ちしております。
問い合わせ先:
南田勝也(研究活動担当理事)
minamida_at_cc.musashi.ac.jp(_at_をアットマークに変えてご送信ください)