関西地区で、修士論文・博士論文発表会を下記の通り開催します。
日時:2月11日(祝)13時30分~17時30分
会場:関西学院大学 大阪梅田キャンパス 10階1002号室
(大阪市北区茶屋町19-19アプローズタワー10階 受付TEL:06-6485-5611)
アクセス: 阪急「梅田駅」茶屋町口改札口から徒歩5分/JR「大阪駅」御堂筋出口から徒歩10分/地下鉄御堂筋線「梅田駅」から徒歩7分/「中津駅」から徒歩4分
地図: http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/index.html
発表1: クラシック音楽のコンサートにおけるマナーの意義——聴衆(オーディエンス)の姿勢から探る
発表者: 堤万里子(京都精華大学大学院人文学研究科修士課程)
要旨:
近年、コンサート需要は増加傾向にある。その中、クラシックコンサートは一定の来場者を確保し続けてはいるが、公演数の増加や動員数の増加に繋がっていない。むしろ、一般的には敬遠されている印象をうける。その一つの理由として、コンサートにおける抑制的なマナーが関係しているのではないかと考えられる。オーディエンスの姿勢を基にクラシックコンサートのマナーの意義を明らかにする。
発表2: 私事化するロック――現代日本における若者の音楽受容
発表者: 島村譲(関西大学大学院社会学研究科マス・コミュニケーション学専攻修士課程)
要旨:
「ロックは死んだ」とされて久しい現代の日本においても、〈ロック=反抗の音楽〉というイメージは人々の間に残存している。では現代の日本の若者、とりわけロックファンはロックをどのように受容しているのだろうか。そこに〈反抗〉などの精神性やイデオロギーは存在するのだろうか。ロックの〈反抗〉や日本の若者の音楽受容についての先行研究を踏まえ、ロックファンへのインタビューを通じて、彼らが音楽受容に何を求めているのかを探っていく。
発表3: 社会的行為としての指揮――音楽演奏における時空間の編成から
発表者: 平田誠一郎(関西学院大学大学院社会学研究科研究員)
要旨:
クラシック音楽の演奏において、指揮者は何をしているのか。本発表ではこの問いに対して、アルフレッド・シュッツの「音楽の共同性」論文に基づき、それがたんなる音楽的・技術的な指導を超えた、奏者・聴衆も含めた演奏空間にいる人びとの「内的時間のコーディネート」であると答えたい。また指揮者は、そのような人びとが共有する内的時間を可視化・具現化することによってクラシック音楽の演奏空間の形成に重要な役割を果たしている。このような指揮者のあり方について、現代文化におけるクラシック音楽の受け止められ方の変容も踏まえつつ議論を行う。
問い合わせ先:
南田勝也(研究活動担当理事)
minamida_at_cc.musashi.ac.jp(_at_をアットマークに変えてご送信ください)