The Japanese Association for the Study of Popular Music

2020年度 第1回 オンライン例会

8月25日(火)に日本ポピュラー音楽学会2020年度第1回オンライン例会を開催いたします。奮ってご参加ください。なお、ZOOMミーティングを使用し、URL、ID、パスワードはJASPMメーリングリストで送付いたします。今回の例会は会員限定とします。URL、ID、パスワードは拡散させないようにお願いいたします。

 

日程:8月25日(火) 15時〜18時(オンライン開催)

 

司会・毛利嘉孝

 

■発表1:

ライブゴアーに対する定量調査(中間発表)

南田 勝也(武蔵大学)

木島由晶(桃山学院大学)

永井純一(関西国際大学)

平石 貴士(立命館大学協力客員研究員)

【要旨】

「新型コロナウイルスと音楽産業JASPM緊急調査プロジェクト2020」の定量調査チームは、2020年4月21日から5月5日にかけて民間調査会社に委託してWeb調査を実施した。コロナ禍におけるライブ音楽の動向ならびに一般の音楽リスナーのライブに関する行動と意識を検証するためである。「⾳楽ライブに関するアンケート」と題した調査で、事前のスクリーニング調査に回答した2149名のうち、過去2年間(2018~2019年)にライブに行ったと回答した25.3%(543名)を対象に本調査を行い、469名から有効回答を得ている。本発表では、調査対象者を「ライブゴアー」と名付け、彼/彼女らの嗜好・行動・意識について、単純集計から多変量解析を用いた分析結果をもとに多面的な角度から検討を行う。また、収束を見せる気配のないコロナ禍におけるライブのあり方について、一定の提言を行う。

 

■発表2:

「オンラインを活用する音楽業界の試行ーCOVID-19による影響を受けて」

日高 良祐(東京都立大学)

宮坂 遼太郎(東京藝術大学大学院)

上岡 磨奈(慶應義塾大学大学院)

【要旨】

「新型コロナウイルスと音楽産業JASPM緊急調査プロジェクト2020」において、ミュージシャン、音楽を提供する場所で働く人々など音楽を仕事にする、音楽の送り手に対して調査を行った3名による報告。宮坂は2020年4月9日から16日に実施した「音楽に仕事として関わる個人」を対象とするオンライン調査の結果より、COVID-19が音楽産業内の人々に与えている経済的ダメージの甚大さやその内容、また公演やレッスンなどの対面を前提とした活動のオンライン化に関する難しさなどを整理して報告する。上岡は、アイドルを出演者の中心としたフェスの運営について主催者へのインタビューを行った。延期や中止に伴う経済的な影響について報告するとともに、今後の開催形式やオンラインでのイベントについて模索する声からアイドル産業の特徴を活かすことの有用性について検討する。日高は、ライブハウス営業の要とも言える非正規雇用スタッフについてそのあり方と営業停止などによる経済的ダメージの大きさ、また今後のオンラインの活用とその可能性について、インタビュー調査の結果から検討を行う。

 

 

お問い合わせ([at]を@に変えてご送信ください)

輪島裕介(研究活動担当理事) yskwjm[at]gmail.com