Japanese Association for Studying Popular Music

2014年第2回関西地区例会

2014年第2回関西地区例会

関西地区で、修士論文・卒業論文発表会を下記の通り開催します。

 

日時:3月22日(土)14時00分~18時00分
会場:関西学院大学 大阪梅田キャンパス 1408号室
(大阪市北区茶屋町19-19アプローズタワー14階 受付TEL:06-6485-5611)
アクセス:阪急「梅田駅」茶屋町口改札口から徒歩5分/JR「大阪駅」御堂筋出口から徒歩10分/地下鉄御堂筋線「梅田駅」から徒歩7分/「中津駅」から徒歩4分
地図:http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/

 

発表1:「韓流ドラマ」「K-POP」にせまる政治の影
発表者:三好明日彩(神戸山手大学現代社会学部)

要旨:「冬のソナタ」が大ヒットした2003年から始まったとされる韓流ブームは熱く、その間日本国内では、韓国ドラマやK-POPの勢いは止まることを知らなかった。韓国は海外に進出するK-POPや韓流ドラマを金銭面で援助している。これは大成功を果たし、多くの日本人、特に女性を虜にした。そして、その女性が虜になっているドラマやアイドルのCDやDVDが売れるだけでなく、韓国への観光客も増加し、日本はみるみるうちに韓国の国策に飲み込まれた。しかし、2012年8月10日に李明博(イ・ミョンバク)前大統領が竹島に上陸したことから、日本と韓国の関係は一気に悪化した。この政治の問題が文化にも影響をもたらし、韓流の人気も随分落ちたように感じる。本報告ではこうした一連の韓流ブームをさまざまな角度から考察する。

 

発表2:浜崎あゆみ―絶望の果てに見つけた居場所
発表者:大野紋佳(神戸山手大学現代社会学部)

要旨:本報告は浜崎あゆみという人物と、彼女が歩んできた歌手活動の中の葛藤や歌詞の意味を分析・研究したものである。歌詞の解釈やインタビュー記事の分析を通じてうかびあがってくるのは、歌姫という一見華やかな肩書の裏で、たびたび歌詞に登場する「もう一人の自分」に象徴される常に何かに葛藤している複雑な心境や姿である。そうした様々な葛藤や戦いの中で、彼女が見つけた居場所とは何か。年齢や経験と共に変化する歌詞や彼女自身について考えたい。

 

発表3:パンクロックと耳聴こえない僕
発表者:大川豪(神戸山手大学現代社会学部卒業生)
要旨:一般に聴覚障がい者といえば、全く耳が聴こえないと思われがちだ。しかし、障がいの種類は多様であり、補聴器をつけるなどの工夫をしながら音楽を楽しんでいる聴覚障がい者は意外に多い。本研究では、様々な聴覚障がいの内実を明らかにしたうえで、自身の体験に基づいてポピュラー音楽文化の魅力にせまる。音が「普通」には聴こえないからこそ、見えてくるポピュラー音楽文化消費のありかたを明らかにするのが本研究の目的であるといえる。

 

発表4:少女からバンギャへ―戦後の女性向けポピュラーカルチャーとしてのヴィジュアル系
発表者:ジョンソン・エイドリエン(京都精華大学大学院人文研究科修士課程)
要旨:本論文では80年代後半に登場したヴィジュアル系という音楽が戦後の女性向けポピュラーカルチャーにどのような影響を受けたかについて調査を行う。今回の発表ではこうした影響の一つとして、ヴィジュアル系の特徴である反覇権的な男性性に焦点を当ててみたい。ヴィジュアル系のパフォーマーは主に男性だが、ファンは男性より女性が多い。ライブに「参戦」するファンを見ればこのジェンダー相違がよくわかる。つまりヴィジュアル系の男性性のイメージは主に女性ファンに消費されているのである。そのため、ヴィジュアル系における男性性のパフォーマンスを戦後の女性向けポピュラーカルチャーとのつながりのなかで考えてみる必要があると思われる。

 

発表5:日本における「UKロック」の誕生と変遷
発表者:今東昇吾(関西大学社会学部)
要旨:現在、日本の洋楽リスナーにとってUKロックは人気のあるジャンルの一つであると言える。アメリカにも、カナダにも、オーストラリアにもロック音楽の文化は存在する。しかし、日本ではイギリスのロックだけがUKロックというジャンルとして定着している。本稿では、日本の音楽シーンにおいて「UKロック」という言葉がいつ誕生し、そしてどのようにリスナーに受容されていったか、その言葉の持つ意味合いの変遷の過程を、主に雑誌の記事分析とインタビュー調査によって明らかにする。そして、UKロックが多様な意味を持つようになった背景を考察する。

 

発表6:震災がもたらした精神的影響―ヒット曲の分析を手がかりに
発表者:石河壮太朗(関西大学社会学部)
要旨:震災は、人々にどのような精神的な影響を与えるのか。本研究は、阪神淡路大震災から東日本大震災後に至るまでのヒット曲の歌詞分析を手掛かりに、震災が人々の価値観や感情など精神的側面に与える影響を明らかにする試みである。3つの仮説、①「震災以降、恋人ではなく、同性の友人や家族の人間関係がより強固になる」、②「震災以降、励ましなどのポジティブな曲が共感を得る」③「震災以降、欲求や行動が主体的、積極的になる」を検証する。

 

発表7:中国の若者におけるジャニーズアイドルの受容
発表者:劉羽潔(関西大学社会学研究科マス・コミュニケーション学専攻修士課程)
要旨:韓流や欧米文化に囲まれる中国のメディア環境の中で、日本におけるメジャーなジャニーズ文化が中国ではサブカルチャーのような存在である。日本のアイドルファンについては一般人にあまり知られていない。それにもかかわらず、中国には少なからずジャニーズファンが存在する。中国の女性ジャニーズファンを対象として、インタビュー調査を実施し、ファンの日常的な行動を考察していく。また、台湾のジャニーズファンおよび中国の韓流ファンとの比較研究を行い、中国におけるメディア環境およびファンの特性を検討する。

 

お問い合わせ:
長崎励朗(関西例会担当委員)
reonagasaki1983426_at_gmail.com(_at_をアットマークに変えてご送信くだ
さい)
鈴木慎一郎(研究活動担当理事)
ssdeya_at_kwansei.ac.jp(_at_をアットマークに変えてご送信ください)

皆さまのご参加をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。