Japanese Association for Studying Popular Music

2013年第1回中部地区研究例会

日程: 2013年11月3日(日)13:30~18:00
会場:愛知県立大学・県立芸術大学サテライトキャンパス
愛知県産業労働センター  15階
愛知県名古屋市中村区名駅 4丁目4-38
(名古屋駅から徒歩2分)
http://www.winc-aichi.jp/access/

 

プログラム:
1) 日本レコード界黎明期の唱歌レコード歌手納所文子とそのレコード
近藤博之

納所弁次郎の娘である納所文子は、アメリカ・コロムビアの出張録音を皮切りに、日本レコード界黎明期の明治末期から主に大正初期にかけて数々の唱歌を父親の伴奏で歌い、レコードに残してきた。同時代に彼女以外の唱歌レコードは他にもあったが、初の国産レコード会社である日米蓄音器(後の日本蓄音器商会)の中心戦力になったことなどにより、彼女は唱歌レコード吹込の第一人者として扱われるようになった。
しかしながら、レコード史及び音楽史などの先行研究において納所文子の足跡が十分に辿られてきたとは言えず、現在では本居三姉妹の二番煎じのように理解されている向きもある。
本発表は、納所文子及び彼女のレコードの足跡を辿り、日本レコード史の中での位置づけを模索するものである。彼女のレコードが大正時代の日本でどのように位置づけられていたか、また、本居三姉妹、他の童謡歌手との比較も行いたい。

 

2)  AKB48の歌詞論に関する考察
玉木博章 (高等学校非常勤講師(兼任))

本研究発表では、ポピュラーソングの歌詞は意味のあるテキストであるという見解に立ち、国民的アイドルグループとして謳われているAKB48の歌詞世界を読み解くことを目的とする。AKB48の歌詞論に関しては、最もポピュラーな先行研究として『AKB48白熱論争』で知られる批評家の宇野常寛によるものが挙げられる。本発表ではそれを対抗軸として、宇野の立場や語り口さらにはその根拠等を逐一確認しつつ、歌詞の精読や整理そして拙者による量的な調査や質的な調査の結果を基に、オルタナティヴの見解を示していく。そしてその結果、AKB48の歌詞世界が意味する新地平を提示し、その独自性やそこから生じる問題点、また他のアーティストの歌詞との共通点についても言及していきたい。

 

3)   国際コロキアム「昨日と今日のタンゴ」に参加して
西村秀人 (名古屋大学大学院国際開発研究科准教授)

本発表は2013年9月27日から30日までウルグアイの首都モンテビデオで開催される、国立ラウル・アジェスタラン音楽資料センター(Centro Nacional de Documentacion Musical Lauro Ayestaran)主催の国際コロキアム「昨日と今日のタンゴ」に関する報告である。このセンターは教育文科省に属する公的な組織でこのような国際コロキアムを2年に一度開催しているおり、第1回は「音楽/音楽学と植民地主義」、第2回は「アフリカとアメリカの間の音楽」で、第3回の今回はタンゴがテーマとなった。ウルグアイ、アルゼンチン、チリ、ブラジル、コロンビア、フィンランド、日本から計15名の識者が集い発表を行う。私は「日本におけるタンゴ:ジャパナイズと正統性の間で」と題し、来年で100周年を迎える日本のタンゴ史をダンス・歌・演奏の3つの面から、正統性(アルゼンチン・スタイル)への希求を軸として読み解く試みを行う。例会ではコロキアム全体の内容と、私個人の発表内容の両方に言及する予定である。

 

懇親会:

懇親会を名古屋駅周辺で行います。参加費用は4000円前後を予定しています(食事と飲み物を含む)。参加希望の方は10月26日までにポープにご連絡ください。

 

 

お問い合わせ:

エドガー・W・ポープ(中部例会担当委員)
pope_at_for.aichi-pu.ac.jp(_at_をアットマークに変えてご送信ください)
南田勝也(研究活動担当理事)
minamida_at_cc.musashi.ac.jp(_at_をアットマークに変えてご送信ください)

皆さまのご参加をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。