ブルースと子守歌――日本の近代化過程における大衆音楽の同化と異化

会場:友愛館Y-005教室・14:00〜14:40

遠藤薫(学習院大学)


19世紀後半における「開国」を契機として、日本社会にはさまざまな欧米文化が怒濤のように流入してきた。日本の文化は、この時期に大きな変容を遂げ、現在に至っていることはいうまでもない。この変容について、近年は、アンダーソン『想像の共同体』やホブスバウム『創られた伝統』などに影響を受けた議論が大きな影響力を持っている。それらは、近代化における「過去との断絶」を重視する。この視座は、「現在」を過剰に「民族的伝統」によって装飾し、正統化しようとする動きを牽制するという意味で高く評価される。だがその反面 (さらに…)