ファン活動による「ヴィジュアル系」の形成――「やおい」作品の受容から

会場:友愛館Y005教室・15:20〜16:00

鈴木翠(京都精華大学大学院マンガ研究科博士後期課程)


「ヴィジュアル系」とマンガ・アニメ等の「オタク向け」コンテンツとの親和性は、同音楽ジャンルの特性といえないか。これの成立には、ミュージシャン達による世界観の提示や2000年代以降のアニメ作品とのタイアップだけでなく、ファン達の活動の共通性も無関係ではない。大槻ケンヂは同ジャンルファンの一つの主流を、男性ミュージシャン達の関係を同性愛に見立てる「やおいファン」と語っている。例えばジャニーズなどのやおい作品に対する隠匿性とは異なる傾向であり、女性層の多い実在人物ファンコミュニティとしても特異である。 (さらに…)

同人音楽の歌姫による自己の表現

会場:友愛館Y-005教室・16:00〜16:40

藤下由香里(大阪大学大学院文学研究科博士後期課程)


これまで同人音楽研究では、メディアやネットワーク、ジャンルの特性といったものについての論述が多く、パフォーマーに関する研究はなされてこなかった。現在のところ、オタク系同人作品の傾向は、男性が女性へ抱く性的なイメージによって作られた作品や、女性向けのやおい系作品の創作が多数を占めている。同人音楽においても青年男性が中心となって創作活動が行われてきた経緯があるが、2000年代以降、女性が主体となった同人音楽活動もみられるようになった。 (さらに…)