The Japanese Association for the Study of Popular Music

2016年第2回 関東地区例会

2016年第2回関東地区例会を下記の通り開催いたします。

皆さまのご参加をお待ちしております。
 
 

書評会『マス・メディア時代のポピュラー音楽を読み解く:流行現象からの脱却』

 

日時:9月17日(土)14:00-18:00
 

会場:立教大学池袋キャンパス 14号館D402号室
 

アクセス:JR各線・東武東上線・西武池袋線・東京メトロ丸ノ内線/有楽町線/副都心線「池袋駅」下車。西口(C3出口)より徒歩約7分。正門から入り時計台のアーチを抜け右折、「鈴懸の径」を直進した先にある4号館の隣の建物。
 
 

地図:http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/direction/

 

登壇者(以下敬称略)

著者・東谷護(成城大学)

評者・大山昌彦(東京工科大学)、久野陽一(青山学院大学)、瀧戸彩花(立教大学大学院生)
 
 

  

 混沌とした現代の音楽現象に着眼し、今日の日本社会の抱える問題を明示した『マス・メディア時代のポピュラー音楽を読み解く:流行現象からの脱却』(勁草書房,2016)をご執筆なされた東谷護氏をお迎えし、書評セッションを開催いたします。

 多角的な視点からポピュラー音楽の捉え方を検証し、現代のポピュラー音楽の研究に際する様々なアプローチを提示した本書は、作曲技術の変化、録音技術の発展、デジタル媒体の進化、これらに伴う作り手と受け手の諸相と、その複雑さを提示しています。本書を読み解くことは、「マルチ・メディア時代」の音楽を語るにあたり必要不可欠な地域性や文化的背景等を始めとした、様々な文脈を考慮したポピュラー音楽の考察方法の検討をより深め、本書では語りきれなかった現代のポピュラー音楽と社会的問題の実態を明示する一助になるのではないでしょうか。

 登壇者は、著者の東谷護氏、評者として、大山昌彦氏、久野陽一氏、瀧戸彩花が登壇します。
 

 書籍情報は以下のURLをご参照ください。http://www.keisoshobo.co.jp/book/b215010.html
 

 終了後、池袋近辺で懇親会を予定しております。こちらも奮ってご参加ください。

 
 

お問い合わせ

瀧戸彩花(関東例会担当研究活動委員)12vt009p[at]al.rikkyo.ac.jp([at]を@に変えてご送信ください)

粟谷佳司(研究活動担当理事)awatani[at]gmail.com([at]を@に変えてご送信ください)
 
 
 

2016年 第2回 関西地区例会

 
2016年度第2回関西地区例会を下記の通り開催いたします。

 

書評会:トマス・トゥリノ『ミュージック・アズ・ソーシャルライフ――歌い踊ることをめぐる政治』
 

 
日時:2016年8月30日(火)14:00-17:00
会場:関西大学 千里山キャンパス 第3学舎教室A305教室
アクセス:阪急電鉄「梅田」駅から、千里線「北千里」行で「関大前」駅下車、または京都「河原町」行(通勤特急を除く)で「淡路」駅下車、「北千里」行に乗り換えて「関大前」駅下車、徒歩約5分
 

 

地図:http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/mapsenri.html#map

 

 

登壇者
訳者:野澤豊一(富山大学人文学部准教授)
評者:谷口文和(京都精華大学ポピュラーカルチャー学部専任講師)
  :秋山良都(大阪大学大学院文学研究科博士課程)
司会:輪島裕介(大阪大学大学院文学研究科准教授)
進行:太田健二(四天王寺大学人文社会学部准教授)

 

 

概要:
歌い踊ることは社交だ!――「参与型音楽」「上演型音楽」「ハイファイ型音楽」「スタジオアート型音楽」という枠組みによって、民族音楽、ポピュラー音楽、アート音楽のすべてを一つの土俵のうえで論じる、これからの音楽社会学のスタンダード本『ミュージック・アズ・ソーシャルライフ――歌い踊ることをめぐる政治』の書評会を行ないます。
本書訳者の野澤豊一氏に加え、評者として、『音響メディア史』『音楽未来形』などの著者谷口文和氏、ドイツの教会ブラスバンドのフィールドワークを行っている秋山良都氏、そして司会として、『創られた「日本の心」神話』『踊る昭和歌謡』などの著者輪島裕介氏が登壇します。
皆さまのご参加をお待ちしております。
 

 
終了後懇親会を予定していますので、こちらも是非ご参加ください。

 

 

お問い合わせ([at]を@に変えてご送信ください)
太田健二(関西例会担当研究活動委員) otakenji[at]shitennoji.ac.jp
粟谷佳司(研究活動担当理事) awatani[at]gmail.com

 

 

2016年 第1回 関西地区例会

 関西地区で、博士論文、博士論文構想報告会を下記の通り開催いたします。

みなさまのご参加をお待ちしております。

 

日時:2016326日(土)17:00~19:30

会場:関西大学 千里山キャンパス 3学舎 C404教室

アクセス:阪急電鉄「梅田」駅から、千里線「北千里」行で「関大前」駅下車、または京都「河原町」行(通勤特急を除く)で「淡路」駅下車、「北千里」行に乗り換えて「関大前」駅下車、徒歩約5

地図:http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/mapsenri.html#map

 

発表1:社会を媒介する音楽――「出来事」の生成理論をめざして(博士論文)

吹上裕樹(関西学院大学大学院社会学研究科研究員)

 

本報告では、「音楽的媒介」の視点に基づきつつ、「音楽の社会性とは何か」という音楽社会学の基礎的な課題をあらためて検討する。「音楽的媒介」の視点とは、音楽を可能にする人々の行為や事物の働きと、そうした行為や働きを可能にする音楽自身の働きの両者に照準し、それらの同時的生成を考えるものである。ここでは、こうした視点の音楽社会学(ないし文化社会学)にとっての意義とその課題についても議論したい。

 

発表2:ウェブにおける音楽と賑わい――1990年代~2000年代初頭の日本の事例を中心に(博士論文構想)

岡田正樹(大阪市立大学大学院)

 

日本でのインターネット黎明期から普及期にあたる1990年代から2000年代前半の時期を中心として、不特定多数のユーザーが集う音楽実践の場としてインターネットを捉える構想や試みの内実を詳らかにするとともに、それらの構想や使用を通して、インターネット上にいかなる形で賑わいが生み出されたか(生み出されなかったか)を明らかにする。

 

例会終了後、懇親会を予定していますので、是非ご参加ください。

 

お問い合わせ([at]@に変えてご送信ください)
太田健二(関西例会担当研究活動委員) otakenji[at]shitennoji.ac.jp
粟谷佳司(研究活動担当理事) awatani[at]gmail.com

2016年 第1回関東地区例会

 

 

修士論文・卒業論文報告会を下記の通り開催いたします。

みなさまのご参加を心よりお待ちいたしております。

 

 

日時:3月19日(土)13:00-18:00

会場:立教大学 池袋キャンパス 5号館5402教室

アクセス:JR各線・東武東上線・西武池袋線・東京メトロ丸ノ内線/有楽町線/副都心線「池袋駅」下車。西口(C3出口)より徒歩約7分。正門(セントポールプラザ側)から真正面の建物4階。

地図:http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/direction/

 

 

発表1. 「SoundCloud」における音楽受容を通してみるコンテンツの断片化

発表者:北村心平(武蔵大学社会学部メディア社会学科4年)

要旨:音楽SNSの出現や、DTMの発達によって自己表現が容易となり、楽曲制作者と聴衆の音楽を取り巻く環境は大きく変化している。

音楽SNSとは、ユーザーが製作した音源をそのSNS上に投稿して、リスナーに音源を聴いてもらうことができるシステムである。今回扱うSoundCloudは、システムの手軽さ、スピード感、音源の視覚化によってネットを介する双方向コミュニケーションによって人々の音楽受容をより断片的なものにした。

インターネットの流動性によって私たちは情報の選別を迫られるようになった。そのための効率化がこのSoundCloudにおける断片消費に現れている。

 

 

発表2. クリエイター奨励プログラム登場による動画コンテンツの変化と展望

発表者:泊晋(立教大学社会学部現代文化学科4年)

要旨:2011年12月、ニコニコ動画は創作活動支援や二次創作文化の推進を目的として「クリエイター奨励プログラム」を開始した。クリエイターが積極的に動画サイトに作品を投稿した結果、動画サイトとそこでヒットする動画はその性質を変化させていった。本研究ではクリエイター奨励プログラム稼働前後のニコニコ動画の流行、またそれが引き金となって生まれた諸問題に触れると共に、新たに実用化されつつあるニコニコ動画上のコンテンツビジネスについて検証する。

 

 

発表3. 洋楽ロックを聴く若者の聴取意識

発表者:木村翔太(武蔵大学社会学部メディア社会学科4年)

要旨:あなたには、洋楽を聴く人々がどのように見えているだろうか。昨今『洋楽離れ』という言葉に象徴されるように、日本の音楽産業の中では英米ポップスの苦戦が色濃く存在している。よって洋楽を聴く若者というものはマイノリティになりつつあるわけだが、彼らはなぜあえて洋楽作品に愛着を持つのだろうか。本研究ではインタビューデータを基に、この命題を『作品文化の社会学』より≪趣向≫≪人的交流≫≪正統性≫≪偶像性≫それぞれをキーワードにして論じる。そして文化作品が私たちに与える様々な心的機制について考えていきたい。

 

 

発表4. サウンドトラックからみる音楽の受容と記憶

発表者:川本歩(武蔵大学社会学部メディア社会学科4年)

要旨:人が音楽を受容した際に受ける感覚は、楽曲そのものの音楽要因に起因すると考えられてきた。つまりテンポや音調、旋律や演奏(アーティキュレーション)などである。しかし実際は人は音楽を聴くとき様々な「状況」に置かれている。それにも関わらず、音楽の好みの分析においてその「状況」に触れられることはほとんど無かった。本研究ではこの「状況」、つまり音楽受容の際の「記憶」に焦点を置き、サウンドトラックを好んで聴取する人へインタビューを行い個人的記憶を掘り下げることで音楽受容と記憶の関係性を調査した。 またインタビューの内容からサウンドトラックの聴取のされ方を5つの類型に分け、それぞれの受容のされ方と記憶の関連を考察する。

 

 

発表5. クラブという空間を巡って―アニソンクラブイベントの現在―

発表者:浅野裕貴(東京芸術大学大学院音楽研究科音楽文化学専攻芸術環境創造領域修士課程2年)

要旨:本研究は、アニソンクラブイベントにおける諸実践を分析し、空間や集団性に焦点を当てることで今日の音楽文化の特徴的な一側面を考察する。 DJがアニメソングを流すアニソンクラブイベントでは、”クラブイベント”と称しているにも関わらずクラブでみられる空間とはかけ離れている。では、アニソンクラブイベントが形成する空間は一体何なのだろうか。フィールドワークやインタビュー調査を通じて明らかにする。また、「界隈」に着目することで、アニソンクラブイベントの特徴的な集団性を記述する。

 

 

終了後、池袋近辺で懇親会を予定しております。こちらも奮ってご参加ください。

 

 

お問い合わせ

瀧戸彩花(関東例会担当委員)

12vt009p[at]al.rikkyo.ac.jp([at]を@に変えてご送信ください)

粟谷佳司(研究活動担当理事)

awatani[at]gmail.com([at]を@に変えてご送信ください)