The Japanese Association for the Study of Popular Music

2020年度 第1回 関西地区例会

卒業論文・博士論文報告会を下記の通り開催いたします。

直前の告知で大変恐縮ですが、みなさまのご参加をお待ちしております。

 

日時:2020年2月29日(土)14:00~18:00

会場:関西大学 千里山キャンパス 第三学舎 C404教室

 

アクセス:

阪急電鉄千里線・関大前駅下車、階段を上がり関西大学「西門」からエスカレーターを上がる。真正面に見える建物が第三学舎です。

 

アクセスマップ:

http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/access_senri.html

キャンパスマップ:

http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/mapsenri.html

 

■発表1:

「愛国ソング」の受容態度と分断社会――RADWIMPS「HINOMARU」を事例に

平 寧々(関西大学社会学部社会学科メディア専攻4年)

 

【要旨】

2018年6月、RADWIMPSの「HINOMARU」という楽曲が賛否両論の議論を巻き起こした。RADWIMPSは、日本の有名なロックバンドである。タイトルの「HINOMARU」は、日本の国旗を意味している。人々は、この楽曲についてインターネット上で様々なコメントを寄せている。ある人は、国歌にしたいと賞賛した。また、ある人は、まるで軍歌のようだと批判した。そして、何人かの研究者は、この楽曲を愛国ソングであるとして考察している。しかし、このような先行研究からは明らかになっていないことがある。ひとつは、人々の意見が分かれる理由である。もうひとつは、この楽曲が、愛国ソングとして受容されない場合もあることである。したがって、本研究では、「愛国ソング」を受容する人々の態度がどのように分かれているのかを明らかにする。なお、括弧付きで表記した「愛国ソング」には、愛国ソングであるか疑問があるという意味も含まれている。

本研究では、ツイートの内容分析と、インタビュー調査を行った。その結果、「愛国ソング」を受容する人々の態度は、4つに分類できた。なぜそのように分かれるのかについて、近年、注目されている分断社会と関連づけて考察する。

 

■発表2:

「ブルデューの〈界〉の方法論と対応分析:現代日本のポピュラー音楽の構造分析を事例にして」

平石 貴士(立命館大学社会学研究科研究生)

 

【要旨】

1970~80年代に定式された、仏社会学者ピエール・ブルデューの場/界(champ)の概念は、分化なり、差異化なり、「島宇宙化」した現代の諸領域を指し示す概念として「都合が良く」、文化研究のなかでそれほど体系的でなく多用されてきた。南田勝也による場の概念を用いたロック・ミュージック研究などポピュラー音楽研究では先進的な研究があるものの、場の厳密な研究においてブルデュー用いてきた仏発祥の統計技術である「対応分析」という方法については文化研究におけるそのポテンシャルがこれまで検討されてこなかった。本論文ではこの方法を検討し、実際にオリコンのデータに基づいて2014年の日本ポピュラー音楽の場を分析を行った。またこの分析の経験をもとに、ブルデューの諸概念と方法の再検討を行った。その結果、文化研究に統計分析を用いる利点は、ハビトゥスや資本といった固有の社会学概念をデータに即して明確化することにあることがわかった。当日の報告では以上についての説明に加えて、音楽研究に応用する際の特殊な諸問題について提起したい。

 

■発表3:

「電気音響機器の歴史をひらく:1910年代~1920年代の米国を事例に」

福永健一(関西大学大学院社会学研究科マス・コミュニケーション学専攻博士後期課程)

 

【要旨】

発表者は、修士論文で1920年代米国のクルーナー歌手の流行について分析し、博士論文で1870年代から1930年代米国の電気音響メディアを介した様々な声の営みについて歴史社会学的に検討した。本発表では、博士論文で取り組んだ研究の一部である、米国におけるマイクロフォン、ラウドスピーカー、拡声器といった電気音響機器の登場と広がりについて紹介する。1910年代から20年代の米国で開発されたこれら機器の歴史記述は、ラジオ、電気録音、トーキー映画といった同時代に出現した電気音響メディアに比べて分厚いとはいえない。これらの機器がどういった文脈から開発され、どのような用途で用いられたのか、主に米国における企業の研究開発と市井への広がりに焦点を当てて検討する。電気音響技術が当時の音風景やポピュラー音楽に与えた影響などを考える一助となることを目指す。

 

 

例会終了後、懇親会を予定しています。

 

お問い合わせ([at]を@に変えてご送信ください)

柴台弘毅(関西例会担当研究活動委員) kouki.layra[at]gmail.com

輪島裕介(研究活動担当理事) yskwjm[at]gmail.com

 

 

2019年度 第4回 関西地区例会(台風延期後の開催)

2019年度 第4回 関西地区例会

 

先日の台風で延期となっておりました修士論文構想発表会を下記の通り開催いたします。

平日夕方の開催、ならびに直前の告知で大変恐縮ですが、みなさまのご参加をお待ちしております。

 

日時:2019年11月15日(金)17:00~20:00

会場:関西大学 千里山キャンパス 第三学舎 A404教室

 

アクセス:

阪急電鉄千里線・関大前駅下車、階段を上がり関西大学「西門」からエスカレーターを上がる。真正面に見える建物が第三学舎です。

 

アクセスマップ:

http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/access_senri.html

キャンパスマップ:

http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/mapsenri.html

 

 

■発表1:

「中国における『限韓令』下のK-POPアイドルファン―インターネットでつながるファンコミュニティー」

邵 倩(ショウセイ)

(関西大学大学院社会学研究科マス・コミュニケーション学専攻博士課程前期課程2年)

 

【要旨】

1990年代初め、日本国内ではポピュラーミュージックに対し「J-POP」という言葉が使われ始めた。その影響を受け、韓国では1990年代中頃から韓国のポピュラーミュージックを指す「K-POP」という言葉が海外向けのプロモーションで使われるようになった。そして、韓国国内のチャートの上位であるK-POPアーティストやアイドルグループは東アジアを中心に近隣諸国に進出していった。現在、K-POPの海外進出はアジアに留まらず欧米にまで拡張している。

中国では2017年から政府より韓国アーティストに対する活動制限がかけられたと見られている。俗に、これは『限韓令』と呼ばれる。しかし、インターネットの発展によって依然として中国国内でのK-POPアイドルのファンは数多く存在している。

本研究では、中国のファンコミュニティーにおいてK-POPアイドルの進出に対してどのようなことが実践されたかを明らかにする。特に『限韓令』の下で「K-POPファン応援ステーション」に集う中国のファンたちの意識とその活動を分析対象とし、中国のK-POPファンコミュニティーの独特な構造を解明する。

 

注:中国のK-POPファン応援ステーション(韓国国内のペンカフェを模したもので、実際存在するカフェではなく、ポータルサイトにあるコミュニティー)が存在する。それらの組織がK-POPアイドルの応援活動をしている。

 

 

■発表2:

「ジャパニーズ・テクノのオリエンタリズム―YMOを中心に―」

阪本 有佳子

(関西大学大学院社会学研究科マス・コミュニケーション学専攻博士課程前期課程2年)

 

【要旨】

これまでに、日本のポピュラー・ミュージシャンの海外における活動の実践は、幾度もなされてきた。それには、いくつかの類型がある。一つは坂本九の『SUKIYAKI』(『上を向いて歩こう』, 1961年)のように、意図せず受容されたもの。一つは、ザ・ピーナッツやピンク・レディーなど、海外での活動を目的として、英詞の楽曲を発表してきたもの。一つは、X JAPANやDIR EN GREYなどのヴィジュアル系バンドのように、言語にこだわらず、メタルの文脈で受容されたもの。そして、イエロー・マジック・オーケストラやきゃりーぱみゅぱみゅのように、意図的にオリエンタリズムを表象したテクノ・ポップがある。

意図的なオリエンタリズム表象を用いず、海外で受容される日本のポピュラー・ミュージシャンもいる中で、海外での日本のポピュラー音楽受容において利用される意図的なオリエンタリズム表象には、どのような重要性があるのか。オリエンタリズム利用の元祖といえるテクノ・ポップ・バンド、イエロー・マジック・オーケストラを事例に、彼らはいかにオリエンタリズムを利用し、それはどのように受容されていたのか、当時の日本国内、そして、海外(アメリカ、ヨーロッパ)の新聞や雑誌記事の分析から考察したい。

 

 

■発表3:

「デイヴ・ブルーべック《ポインツ・オン・ジャズ》分析――模倣,重畳,融合の側面から」

近 祥伍

(大阪大学大学院文学研究科文化表現論専攻 音楽学研究室 博士前期課程2年)

 

【要旨】

デイヴ・ブルーベック(Dave Brubeck 1920-2012)は,アメリカ合衆国カリフォルニア州出身のジャズ・ピアニスト,作曲家である。彼の業績は主に,デイヴ・ブルーべック・カルテットの楽曲〈テイク・ファイヴ〉の大ヒットや,アメリカ国務省がスポンサーについた「ジャズ大使」として,冷戦下の共産圏や第三世界の人々に芸術音楽としての洗練されたジャズのイメージを広めたことで知られる。

ブルーべックはジャズとクラシック音楽の両分野に精通し作品を残したが,本論ではその中で,2台のピアノのためのバレエ組曲《ポインツ・オン・ジャズ》(1961)に注目し楽曲分析を行う。この作品の最大の特徴は,ブルーべックの作曲技法が集約されていることであり,彼がこれまでに学んできたジャズ,クラシック音楽,そして「ジャズ大使」のツアー中に出会った民俗音楽といった様々な音楽様式が自由に折衷されている。

発表者は,分析に際してこの作品を,⑴クラシック作曲家(J.S.バッハ,ショパン,ミヨー)の様式の「模倣」,⑵旋律,リズム,調性を垂直に重ねる「重畳(ちょうじょう)」,⑶様々なジャンルの音楽語法の「融合」という3つの側面から彼の創作の源泉に迫り,ブルーべック作品の特質にポストモダン性という新たな観点を加える。

 

 

例会終了後、懇親会を予定しています。

 

お問い合わせ([at]を@に変えてご送信ください)

柴台弘毅(関西例会担当研究活動委員) kouki.layra[at]gmail.com

輪島裕介(研究活動担当理事) yskwjm[at]gmail.com

 

 

2019年度 第4回 関西地区例会

修士論文構想発表会を下記の通り開催いたします。

直前の告知で大変恐縮ですが、みなさまのご参加をお待ちしております。

 

日時:2019年10月12日(土)14:00~18:00

会場:関西大学 千里山キャンパス 第三学舎 A304教室

 

アクセス:

阪急電鉄千里線・関大前駅下車、階段を上がり関西大学「西門」からエスカレーターを上がる。真正面に見える建物が第三学舎です。

 

アクセスマップ:

http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/access_senri.html

キャンパスマップ:

http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/mapsenri.html

 

 

■発表1:

「中国における『限韓令』下のK-POPアイドルファン―インターネットでつながるファンコミュニティー」

邵 倩(ショウセイ)

(関西大学大学院社会学研究科マス・コミュニケーション学専攻博士課程前期課程2年)

 

【要旨】

1990年代初め、日本国内ではポピュラーミュージックに対し「J-POP」という言葉が使われ始めた。その影響を受け、韓国では1990年代中頃から韓国のポピュラーミュージックを指す「K-POP」という言葉が海外向けのプロモーションで使われるようになった。そして、韓国国内のチャートの上位であるK-POPアーティストやアイドルグループは東アジアを中心に近隣諸国に進出していった。現在、K-POPの海外進出はアジアに留まらず欧米にまで拡張している。

中国では2017年から政府より韓国アーティストに対する活動制限がかけられたと見られている。俗に、これは『限韓令』と呼ばれる。しかし、インターネットの発展によって依然として中国国内でのK-POPアイドルのファンは数多く存在している。

本研究では、中国のファンコミュニティーにおいてK-POPアイドルの進出に対してどのようなことが実践されたかを明らかにする。特に『限韓令』の下で「K-POPファン応援ステーション」に集う中国のファンたちの意識とその活動を分析対象とし、中国のK-POPファンコミュニティーの独特な構造を解明する。

 

注:中国のK-POPファン応援ステーション(韓国国内のペンカフェを模したもので、実際存在するカフェではなく、ポータルサイトにあるコミュニティー)が存在する。それらの組織がK-POPアイドルの応援活動をしている。

 

 

■発表2:

「ジャパニーズ・テクノのオリエンタリズム―YMOを中心に―」

阪本 有佳子

(関西大学大学院社会学研究科マス・コミュニケーション学専攻博士課程前期課程2年)

 

【要旨】

これまでに、日本のポピュラー・ミュージシャンの海外における活動の実践は、幾度もなされてきた。それには、いくつかの類型がある。一つは坂本九の『SUKIYAKI』(『上を向いて歩こう』, 1961年)のように、意図せず受容されたもの。一つは、ザ・ピーナッツやピンク・レディーなど、海外での活動を目的として、英詞の楽曲を発表してきたもの。一つは、X JAPANやDIR EN GREYなどのヴィジュアル系バンドのように、言語にこだわらず、メタルの文脈で受容されたもの。そして、イエロー・マジック・オーケストラやきゃりーぱみゅぱみゅのように、意図的にオリエンタリズムを表象したテクノ・ポップがある。

意図的なオリエンタリズム表象を用いず、海外で受容される日本のポピュラー・ミュージシャンもいる中で、海外での日本のポピュラー音楽受容において利用される意図的なオリエンタリズム表象には、どのような重要性があるのか。オリエンタリズム利用の元祖といえるテクノ・ポップ・バンド、イエロー・マジック・オーケストラを事例に、彼らはいかにオリエンタリズムを利用し、それはどのように受容されていたのか、当時の日本国内、そして、海外(アメリカ、ヨーロッパ)の新聞や雑誌記事の分析から考察したい。

 

 

■発表3:

「デイヴ・ブルーべック《ポインツ・オン・ジャズ》分析――模倣,重畳,融合の側面から」

近 祥伍

(大阪大学大学院文学研究科文化表現論専攻 音楽学研究室 博士前期課程2年)

 

【要旨】

デイヴ・ブルーベック(Dave Brubeck 1920-2012)は,アメリカ合衆国カリフォルニア州出身のジャズ・ピアニスト,作曲家である。彼の業績は主に,デイヴ・ブルーべック・カルテットの楽曲〈テイク・ファイヴ〉の大ヒットや,アメリカ国務省がスポンサーについた「ジャズ大使」として,冷戦下の共産圏や第三世界の人々に芸術音楽としての洗練されたジャズのイメージを広めたことで知られる。

ブルーべックはジャズとクラシック音楽の両分野に精通し作品を残したが,本論ではその中で,2台のピアノのためのバレエ組曲《ポインツ・オン・ジャズ》(1961)に注目し楽曲分析を行う。この作品の最大の特徴は,ブルーべックの作曲技法が集約されていることであり,彼がこれまでに学んできたジャズ,クラシック音楽,そして「ジャズ大使」のツアー中に出会った民俗音楽といった様々な音楽様式が自由に折衷されている。

発表者は,分析に際してこの作品を,⑴クラシック作曲家(J.S.バッハ,ショパン,ミヨー)の様式の「模倣」,⑵旋律,リズム,調性を垂直に重ねる「重畳(ちょうじょう)」,⑶様々なジャンルの音楽語法の「融合」という3つの側面から彼の創作の源泉に迫り,ブルーべック作品の特質にポストモダン性という新たな観点を加える。

 

 

例会終了後、懇親会を予定しています。

 

お問い合わせ([at]を@に変えてご送信ください)

柴台弘毅(関西例会担当研究活動委員) kouki.layra[at]gmail.com

輪島裕介(研究活動担当理事) yskwjm[at]gmail.com

 

 

2019年度 第3回 関西地区例会

修士論文・博士論文構想発表会を下記の通り開催いたします。

直前の告知で大変恐縮ですが、みなさまのご参加をお待ちしております。

 

日時:2019年7月13日(土)15:00~18:00

会場:関西大学 千里山キャンパス 第三学舎 A305教室

 

アクセス:阪急電鉄千里線・関大前駅下車、階段を上がり関西大学「西門」からエスカレーターを上がる。真正面に見える建物が第三学舎です。

 

アクセスマップ: http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/access_senri.html

キャンパスマップ: http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/mapsenri.html

 

発表1:「戸川純における『レディ・ヒステリック』の表象」

李怡璇(大阪大学大学院文学研究科博士前期課程)

 

発表2:「インドネシアにおける音楽シーンの地殻変動:越境・超越・創造性への実践と政治」

金悠進(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究 研究科博士課程)

 

発表3:「シティポップの構築―シュガーベイブ『Songs』の名盤化過程を例に」

王婕(台湾大学音楽学研究所碩士班・関西大学社会学部)

 

例会終了後、懇親会を予定しています。

 

お問い合わせ([at]を@に変えてご送信ください)

柴台弘毅(関西例会担当研究活動委員) kouki.layra[at]gmail.com

輪島裕介(研究活動担当理事) yskwjm[at]gmail.com

 

 

2019年度 第2回 関西地区例会

 

修士論文・博士論文報告会を下記の通り、開催いたします。

みなさまのご参加をお待ちしております。

 

日時:2019年3月19日(火)14:00~18:00

会場:大阪大学 豊中キャンパス 文法経講義棟 文13教室

アクセス:阪急電車宝塚線・石橋駅(急行停車)下車 東へ徒歩約15分。大阪モノレール 柴原駅下車 徒歩約15分

地図:https://www.let.osaka-u.ac.jp/ja/access

 

発表1:
「渋谷系」と「渋谷」のあいだ
——ポピュラー音楽のローカリティ形成と変容——
加藤賢(大阪大学大学院文学研究科博士前期課程)
本修士論文は、「渋谷系」のポピュラー音楽史における歴史的意義を再考するとともに、そのローカル性を論ずるものである。「渋谷」という地名を含むこの音楽ムーブメントは、その形成段階において、必ずしもこの地理空間と特権的に対応するものではなかった。だが音楽ジャーナリズムやメディア、あるいは行政と結びつくなかで、 後天的に「渋谷の音楽」へと位置付けられていく。本研究は「渋谷系はどこから来て、何を残したのか?」「渋谷系は渋谷の音楽なのか?」という2つの問いを軸に、その歴史的過程を解明する。

 

発表2:
「輸入大衆音楽のカテゴリー化―「ポップス」の語を中心に―」(修士論文)
芦崎瑞樹(大阪大学文学研究科博士前期課程)
本研究では戦後の輸入大衆音楽を指して「ポップス」という語がどのように使い始められ、普及していったかを明らかにすることを目指した。その過程を通し、日本における輸入大衆音楽受容のあり方を明らかにするとともに「ロック」中心のポピュラー音楽研究において抜け落ちていた音楽文化の一側面を照らし出すことができたと考える。

 

発表3:
「『アイドル声優』の成立とその構造ーー声と身体の関係性を中心に」(修士論文)
西浦 直輝(大阪市立大学大学院文学研究科前期博士課程)
声優は「一つの「声」に対して、「役の身体」と「声優自身の身体」という二つの身体像の対応が確認できる存在である」と定義できる。ここには身体の二重性が見られる。一つの声に二つの身体が対応する構造とはどのようなものか、そしてそれは声優の受容に如何なる影響を及ぼすのか。声の文節性に着目しつつ、考察する。

 

発表4:
「東京ロデオ—カントリー音楽の越境と日本人男性性の危機」(博士論文)
永冨 真梨(同志社大学グローバル・スタディーズ研究科博士後期課程)
本発表では、1920年代から1960年代半ばまで、なぜ日本人男性がアメリカのカントリー音楽とその主要なシンボルであるカウボーイを消費したかについて考察する。カントリー音楽とカウボーイに関する言説と表象、実践経緯を扱い、これらに主に関わった男性が、カントリー音楽の越境を通して、日本国家の方向性やアイデンティティーに必要な日本人男性性について議論したことを明らかにする。

 

例会終了後、懇親会を予定しています。

 

お問い合わせ([at]を@に変えてご送信ください)
柴台弘毅(関西例会担当研究活動委員) kouki.layra[at]gmail.com
輪島裕介(研究活動担当理事) yskwjm[at]gmail.com

 

 

2018年度 第3回 関西地区例会

 

修士論文(2019年1月提出予定)構想発表会を下記の通り開催いたします。

みなさまのご参加をお待ちしております。

 

日時:2018年12月1日(土)15:00~18:00

会場:関西大学 千里山キャンパス 第3学舎 A305教室

アクセス:阪急電鉄「梅田」駅から、千里線「北千里」行で「関大前」駅下車、または京都「河原町」行(通勤特急を除く)で「淡路」駅下車、「北千里」行に乗り換えて「関大前」駅下車、徒歩約5分

地図:http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/mapsenri.html#map

 

発表1:「中国の改革開放期における青年の漂白感――新民謡をてがかりに」

胡興然(関西大学大学院社会学研究科博士前期課程)

現在の中国では新民謡と呼ばれるフォークソングが流行っている。それらは改革開放以降の青年の意識を反映している。新民謡はどのように生まれたのか。とりわけ「漂泊感」に焦点を当て、何を歌っているのかを明らかにする。

 

発表2:「中国におけるラップ音楽のローカル化――『リアル』性を中心に」

張 帆(関西大学大学院社会学研究科博士前期課程)

近年中国で流行しているラップはどのようにローカル化されているかを検討する。中国のラッパーたちの誰もが、ラップにおいて重要なのは「Keep it real」だと言う。彼らはなぜそのように言うのか。何をリアルと考えているのか、現代中国におけるラップのあり方を考察する。

 

例会終了後、懇親会を予定しています。

 

お問い合わせ([at]を@に変えてご送信ください)

太田健二(関西例会担当研究活動委員) otakenji[at]shitennoji.ac.jp

井上貴子(研究活動担当理事) fwgd0462[at]mb.infoweb.ne.jp

2018年度 第2回 関西地区例会

2018年度 第2回 関西地区例会

 

日時:2018年8月29日(水)14:00~18:00

会場:関西大学 千里山キャンパス 第3学舎 A305教室

アクセス:阪急電鉄「梅田」駅から、千里線「北千里」行で「関大前」駅下車、または京都「河原町」行(通勤特急を除く)で「淡路」駅下車、「北千里」行に乗り換えて「関大前」駅下車、徒歩約5分

地図:http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/mapsenri.html#map

 

本研究例会は、2018年6月9日から10日にかけて北京にある中国伝媒大学(CUC:Communication University of China)で開催された「6th Inter-Asia Popular Music Studies Conference(以下、IAPMS2018)」参加者による報告と、今後、東アジア圏のポピュラー音楽研究者たちとどのように連携し、研究活動に取り組んでいくかについての意見交換を行う。

今回で6回目の開催を迎えた「IAPMS2018」では、キース・ニーガスによるキーノート・スピーチ、24のパネルセッション、北京や香港を拠点に活動するミュージシャンたちによるライブパフォーマンスなどが行われた。パネルセッションでは、国際学会未経験の大学院生を含む10名以上のJASPM会員が口頭報告を行い、中国、台湾、韓国、マレーシア、シンガポールなど東アジア圏のポピュラー音楽研究者たちと交流を深めた。

本研究例会では、こうした国際学会参加によって得られた成果・知見を共有し、JASPM会員の今後の研究活動に繋げていくことを目的に、下記の4名による参加報告を行う。柴台は「IAPMS2018」の開催概要などについての報告を行う。加藤、藤下は「IAPMS2018」で初めて国際学会での研究発表を経験した大学院生の視点から、どのような準備を行い、どのような知見を得たのかを、発表内容のサマリーと共に報告する。輪島は「IAPMS2018」に向けての自身の大学院ゼミにおける取り組みや指導方法、東アジア圏のポピュラー音楽研究者との連携の必要性や今後の課題などについて報告を行う。

 

報告① 「6th Inter-Asia Popular Music Studies Conference(IAPMS2018)の概要と東アジア圏のポピュラー音楽研究」柴台弘毅(関西大学・大阪音楽大学ほか非常勤講師)

 

本報告は、本研究例会の導入として「IAPMS2018」の開催概要、パネルセッションにおける研究発表の動向、日本からパネリストとして参加した研究者のコメントなどを紹介するものである。

「IAPMS2018」では、キース・ニーガスによるキーノート・スピーチ、24のパネルセッション、北京や香港を拠点に活動するミュージシャンたちによるライブパフォーマンスなどが2日間にわたり行われた。パネルセッションへは日本からの参加者を含む94名の研究者がパネリストとして登壇し、グローバリゼーション、産業、教育、ジェンダー、ライブパフォーマンス、日本の音楽、ニューメディアなど様々なテーマで報告を行った。当日は報告者もパネリストとして参加し、テレビ神奈川が1970年代から1980年代にかけて制作した音楽番組について「The backgrounds of music program from the 1970s to 1980s in japan: The Practice of “Young Impulse” and “Fighting ‘80s”, that were produced by Television Kanagawa」と題する報告を行い、各国からの参加者や現地の学生ボランティアたちと有益な議論を交わすことができた。

本報告ではまず、プログラムなどの各種資料や写真などを交えながら、「IAPMS2018」の開催概要とパネルセッションにおける研究テーマの動向を紹介する。次いで、報告者が2018年8月上旬から下旬にかけて行う、日本からの「IAPMS2018」参加者を対象としたメールアンケートの集計結果を紹介し、本研究例会における議論の一助としたい。

 

報告②「ニッポンの音楽は『アジアの音楽』か?:the 6th Inter-Asia Popular Music Studies Conference 2018」加藤賢(大阪大学大学院文学研究科文化表現論専攻音楽学研究 前期博士課程2年)

 

本発表は2018年6月9日・10日に北京・中国伝媒大学で開催された研究集会である、the 6th Inter-Asia Popular Music Studies Conference 2018 (6th IAPMS) の大会参加報告である。 発表者は大会開催日の両日に渡ってシンポジウム・パネルセッションへ参加し、自らも発表を行った。以下 ①事前準備 ②発表内容ならびに質疑応答 ③大会へ参加しての所感、の3点について報告 を行う。

発表者の在学する大阪大学音楽学研究室においては、輪島裕介准教授の指導のもと発表要旨・ 原稿の事前検討会が計4回にわたって開かれ、その成果を踏まえて発表者は日本における「渋谷系」 音楽ムーブメントを事例に 「Who Is Locating Shibuya-kei in Shibuya? : Musical Revival, Standardization, and Gentrification」 と題した発表を行った。この過程でどのような議論・改善 が為されたのか、また発表の結果どのような質疑応答が行われたのかを発表する。また本大会は 発表者にとって初めての国際学会であり、目にする全てが新鮮な驚きであった。アジアという広 大で豊穣なフィールドではいま何が議論されているのか、その中で日本ならびに日本文化はどのような役割を果たしていくべきなのか。大会に参加することで得た所感を述べる。

 

報告③「IAPMS2018参加報告~海外の研究者が見る日本のポピュラー音楽というフィールド~」藤下由香里(大阪大学大学院文学研究科文化表現論専攻音楽学研究 博士後期課程3年)

 

本発表では、発表者自身にとって初となる国際学会での発表の報告を行う。発表者は「IAPMS2018」2日目のGenderのセッションにて「Amateur female music producers in otaku culture:The creativity of “diva” in dojin music」のタイトルで個人発表を行った。発表までの道程は険しく、言語の壁と限られた発表時間の中で自身が主張したい事をどのようにして展開するか、その計画はとりわけ困難を極めた。しかしながら、発表者が所属するゼミ(大阪大学音楽学研究室輪島ゼミ)での度重なる議論やゼミのメンバーからのアドバイスを受けることで、結果として内容がより洗練された状態で発表することが出来た。そして、発表後の質疑応答からは、海外の研究者が現代日本における女性歌手やオタク文化のどのようなことに着目しているのかということも浮かび上がってきた。

以上の点を踏まえつつ、本発表では、国際学会での発表に至るまでの発表内容精査の経緯と、質疑応答や他のセッションでの議論を見聞する中で自身が感じた海外の東アジア圏ポピュラー音楽研究者による日本のポピュラー音楽及びポピュラー音楽研究への認識について述べる。

 

報告④「アジアと/の日本:日本のポピュラー音楽研究の問題としての「インターアジア」」輪島裕介(大阪大学大学院文学研究科准教授)

 

本報告では、北京大会への学生の参加を強く奨励した意図とその問題意識について概説する。報告者は、2017年に半年台湾滞在し、日常的なレヴェルでの日本文化受容の深さと広さを確認し、また、研究者間の日本のポピュラー音楽研究の蓄積への関心と、それが非日本語圏で適切に紹介されていないことを惜しむ声をしばしば聞いた。また、ドイツの国際ポピュラー音楽学会大会やアメリカ民族音楽学会にも参加したが、そこでは日本のポピュラー音楽に関する一部の研究者の関心の高まりを感じる一方、ネイティヴ英語圏主導の国際学会での、言語の壁の高さのみならず方法論や議論の作法における差異を痛感し、アカデミック市場の苛烈なポリティクスも瞥見した。

こうした観点から、単に漠然とした「グローバル」なるものの下位区分では決してない、具体的なネットワークであり、学問的な方法でもありうる「インターアジア」に積極的に参与することを目指し、思い当たる学生や研究者に片端から声をかけた次第である。

報告の中では、こうした問題関心のみならず、本番に至るまでの具体的な行程やそこでの議論についても述べる。

 

例会終了後、懇親会を予定しています。

 

お問い合わせ([at]を@に変えてご送信ください)

太田健二(関西例会担当研究活動委員) otakenji[at]shitennoji.ac.jp

井上貴子(研究活動担当理事) fwgd0462[at]mb.infoweb.ne.jp

 

2018年度 第1回 関西地区例会

2018年度 第1回 関西地区例会

 

修士論文・博士論文報告会を下記の通り、開催いたします。

みなさまのご参加をお待ちしております。

 

日時:2018年3月29日(木)14:00~18:00

会場:関西大学 千里山キャンパス 第3学舎 A305教室

アクセス:阪急電鉄「梅田」駅から、千里線「北千里」行で「関大前」駅下車、または京都「河原町」行(通勤特急を除く)で「淡路」駅下車、「北千里」行に乗り換えて「関大前」駅下車、徒歩約5分

地図:http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/mapsenri.html#map

 

発表1:「オリンピックと音楽――日本のテレビ番組における応援するテーマソングを中心に」(修士論文)

趙 恩(関西大学大学院社会学研究科マス・コミュニケーション学専攻博士課程前期課程)

1988年のソウル大会以降、日本ではテレビのオリンピック中継番組で、各放送局がテーマソングを設定するようになった。本論文は、オリンピック大会で使われてきた音楽の歴史と日本のオリンピック放送テーマソングの権利問題を踏まえた上で、オリンピック放送テーマソングを歌詞語彙の変遷の分析とリオデジャネイロオリンピックの中継番組の内容分析の二側面から解明し、オリンピック放送テーマソングの役割を明らかにする。

 

発表2:「日本のポピュラー音楽におけるスタンダード生成過程についての研究」(博士論文)

柴台弘毅(関西大学大学院社会学研究科マス・コミュニケーション学専攻博士課程後期課程)

音楽は古くから人々の生活に寄り添い、人々は日常生活の中で音楽に親しみ続けてきた。近代以降、音楽はマスメディアや録音・再生技術、インターネットの発達とともに高度に産業化され、人々の生活において音楽の占める割合が増加した。本研究は、日本において人々に長く歌い聴き継がれてきた楽曲が、どのような成育過程を経て成熟したのかを明らかにしようとするものである。まず日本における楽曲伝達の典型パターンと楽曲がどのように使用されているのかを考察し、ポピュラー音楽の成育過程の4つの類型を提示する。次いで、楽曲についての分析概念として、「曲年齢」と「曲履歴」を提示し、様々な切り口で実施される楽曲に対するアンケート調査で選び出される楽曲の特徴を概観する。

TM NETWORKによって発表された「Get Wild」、荻野目洋子によって発表された「ダンシング・ヒーロー(Eat you up)」、赤い鳥によって発表された「翼をください」、THE BOOMによって発表された「島唄」を事例に、ポピュラー音楽の成育過程の4つの類型において、楽曲が具体的にどのような成育過程を経て成熟し、人々に歌い聴き継がれてきたのかを明らかにしようとするものである。

 

発表3:「ヴィジュアル系ロックの社会経済学」(博士論文)

発表者:齋藤宗昭(関西大学大学院社会学研究科社会システムデザイン専攻博士課程後期課程)

この論文では、日本独自の音楽ジャンルであるヴィジュアル系ロックについて総合的に分析した。とりわけ、それがいかにして誕生し、人気を得て、一つの音楽ジャンルを形成したかについて、音楽性、歴史的発展、アーティストとファンのコミュニティ、経済・社会状況との関係性、文化としての位置(位相)、音楽ビジネスなどの視点から考察した。そしてヴィジュアル系ロックが1990年代以降の日本社会において、必然性を持って生まれ、発展してきたことを明らかにした。

 

例会終了後、懇親会を予定しています。

 

お問い合わせ([at]を@に変えてご送信ください) 太田健二(関西例会担当研究活動委員) otakenji[at]shitennoji.ac.jp 井上貴子(研究活動担当理事) fwgd0462[at]mb.infoweb.ne.jp

2016年 第2回 関西地区例会

 
2016年度第2回関西地区例会を下記の通り開催いたします。

 

書評会:トマス・トゥリノ『ミュージック・アズ・ソーシャルライフ――歌い踊ることをめぐる政治』
 

 
日時:2016年8月30日(火)14:00-17:00
会場:関西大学 千里山キャンパス 第3学舎教室A305教室
アクセス:阪急電鉄「梅田」駅から、千里線「北千里」行で「関大前」駅下車、または京都「河原町」行(通勤特急を除く)で「淡路」駅下車、「北千里」行に乗り換えて「関大前」駅下車、徒歩約5分
 

 

地図:http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/mapsenri.html#map

 

 

登壇者
訳者:野澤豊一(富山大学人文学部准教授)
評者:谷口文和(京都精華大学ポピュラーカルチャー学部専任講師)
  :秋山良都(大阪大学大学院文学研究科博士課程)
司会:輪島裕介(大阪大学大学院文学研究科准教授)
進行:太田健二(四天王寺大学人文社会学部准教授)

 

 

概要:
歌い踊ることは社交だ!――「参与型音楽」「上演型音楽」「ハイファイ型音楽」「スタジオアート型音楽」という枠組みによって、民族音楽、ポピュラー音楽、アート音楽のすべてを一つの土俵のうえで論じる、これからの音楽社会学のスタンダード本『ミュージック・アズ・ソーシャルライフ――歌い踊ることをめぐる政治』の書評会を行ないます。
本書訳者の野澤豊一氏に加え、評者として、『音響メディア史』『音楽未来形』などの著者谷口文和氏、ドイツの教会ブラスバンドのフィールドワークを行っている秋山良都氏、そして司会として、『創られた「日本の心」神話』『踊る昭和歌謡』などの著者輪島裕介氏が登壇します。
皆さまのご参加をお待ちしております。
 

 
終了後懇親会を予定していますので、こちらも是非ご参加ください。

 

 

お問い合わせ([at]を@に変えてご送信ください)
太田健二(関西例会担当研究活動委員) otakenji[at]shitennoji.ac.jp
粟谷佳司(研究活動担当理事) awatani[at]gmail.com

 

 

2016年 第1回 関西地区例会

 関西地区で、博士論文、博士論文構想報告会を下記の通り開催いたします。

みなさまのご参加をお待ちしております。

 

日時:2016326日(土)17:00~19:30

会場:関西大学 千里山キャンパス 3学舎 C404教室

アクセス:阪急電鉄「梅田」駅から、千里線「北千里」行で「関大前」駅下車、または京都「河原町」行(通勤特急を除く)で「淡路」駅下車、「北千里」行に乗り換えて「関大前」駅下車、徒歩約5

地図:http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/mapsenri.html#map

 

発表1:社会を媒介する音楽――「出来事」の生成理論をめざして(博士論文)

吹上裕樹(関西学院大学大学院社会学研究科研究員)

 

本報告では、「音楽的媒介」の視点に基づきつつ、「音楽の社会性とは何か」という音楽社会学の基礎的な課題をあらためて検討する。「音楽的媒介」の視点とは、音楽を可能にする人々の行為や事物の働きと、そうした行為や働きを可能にする音楽自身の働きの両者に照準し、それらの同時的生成を考えるものである。ここでは、こうした視点の音楽社会学(ないし文化社会学)にとっての意義とその課題についても議論したい。

 

発表2:ウェブにおける音楽と賑わい――1990年代~2000年代初頭の日本の事例を中心に(博士論文構想)

岡田正樹(大阪市立大学大学院)

 

日本でのインターネット黎明期から普及期にあたる1990年代から2000年代前半の時期を中心として、不特定多数のユーザーが集う音楽実践の場としてインターネットを捉える構想や試みの内実を詳らかにするとともに、それらの構想や使用を通して、インターネット上にいかなる形で賑わいが生み出されたか(生み出されなかったか)を明らかにする。

 

例会終了後、懇親会を予定していますので、是非ご参加ください。

 

お問い合わせ([at]@に変えてご送信ください)
太田健二(関西例会担当研究活動委員) otakenji[at]shitennoji.ac.jp
粟谷佳司(研究活動担当理事) awatani[at]gmail.com