The Japanese Association for the Study of Popular Music

2011年第2回関東地区例会

関東地区では、下記の通り研究例会を開催します。

日時:2011年9月10日(土)14:00~17:00
会場:亜細亜大学2号館236教室
アクセス:JR中央線武蔵境駅北口から徒歩12分、または北口からムーバス「境西循環」「境・東小金井線」に乗り「亜細亜大学南門」下車
地図:http://www.asia-u.ac.jp/access/map.html

タイトル:「ポスト・パッケージ時代の音楽活動 ―― ネットレーベル現象から考える」

・谷口文和(企画+司会・亜細亜大学短期大学部)
 趣旨説明:音楽産業の過渡期という観点から
・日高良祐(東京芸術大学大学院)
 ネットレーベルを軸としたコミュニティ意識の形成
・今井晋(東京大学大学院)
 ミュージシャンのコミュニケーション:ネット以前と以後
・樺島榮一郎(相模女子大学)
 各報告へのコメント:コンテンツ産業論の立場から
・トークセッション

企画趣旨
 音楽の流通メディアの中心がCDからインターネットや携帯電話へと移行しつつある現在、「ネットレーベル」と呼ばれる音楽配信のスタイルが注目を集めている。国内外のネットレーベルからはテクノなど電子音楽の作品が次々と発表されており、レーベル内やレーベル間での音楽家の交流も活発に行われている。しかし、レコード会社というかたちをとらない彼らが何故「レーベル」という呼称にこだわるのか。この「レーベル」という語に込められた意味を読み解くには、大手レコード会社のあり方を半ば基準としてきた音楽産業の理解の枠組とは別の視点が必要となるのではないだろうか。
 そこで今回は、音楽家の新たな活動基盤、キャリア形成手段という観点からネットレーベルを取り上げ、そこに形成されるネットワークや価値観、ひいてはそれらを通じて見えてくる音楽産業の成立条件について議論したい。

研究会終了後には懇親会も予定しています。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

問い合わせ先:安田昌弘(研究活動担当理事)
yasuda_at_kyoto-seika.ac.jp (_at_をアットマークに変えてご送信ください)

2011年第3回関西地区例会

関西地区で、研究例会を下記のとおり開催します。(7/7追記:時間と会場が変更になりました。ご注意ください。)

日時: 7月9日(土曜)16時30分開場~19時30分終了
会場: 関西学院大学 大阪梅田キャンパス 14階 1406号室
(大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー14階<受付、TEL06-6485-5611>)
アクセス: 阪急「梅田駅」 茶屋町口改札口より 北へ徒歩5分。
JR「大阪駅」御堂筋出口から徒歩10分、地下鉄御堂筋線「梅田駅」から徒歩7分、「中津駅」から徒歩4分。
地図: http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/index.html

発表1: 「現代の若者のケータイ・コミュニケーション―自己と他者をつなぐ着信メロディー」
発表者: 石井裕子氏 (関西大学大学院社会学研究科マス・コミュニケーション学専攻修士課程修了)
要旨:
本研究は、現代若者の人間関係やコミュニケーションに注目する。とりわけ携帯電話の着信音を使って自己と知人をどのように結びつけているのか、明らかにすることを目的とする。携帯電話のメモリー内で、テーマごとに分類されたグループに着信音を設定する行為(グループ着信音)、特定の個人に着信音を設定する行為(指定着信音)について、焦点をあてる。

発表2: 「ジャマイカのダンスホール音楽にみる「バッドマン」の抵抗と信仰心」
発表者: 二宮健一氏 (神戸大学大学院国際文化学研究科博士後期課程)
要旨:
ジャマイカのダンスホール音楽で表象される典型的な男性イメージ「バッドマニズム」は、貧困層の若者による体制への抵抗表現として解釈されてきた。本発表では、「バッドマン」を体現する歌い手がこの国のイデオロギー装置ともいえる教会との間にとり持つ関係を手掛かりとし、「バッドマニズム」の社会的意義を再考する。

研究会終了後には懇親会も予定しています。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

問い合わせ先:安田昌弘(研究活動担当理事)
yasuda_at_kyoto-seika.ac.jp (_at_をアットマークに変えてご送信ください)

2011年第2回関西地区例会

関西地区で、研究例会を下記のとおり開催します。

輪島裕介氏著『創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』 書評会
日時: 6月18日(土曜)16時開場~19時終了
会場: 関西学院大学 大阪梅田キャンパス 14階 1402号室
(大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー14階<受付、TEL06-6485-5611>)
アクセス: 阪急「梅田駅」 茶屋町口改札口より 北へ徒歩5分。
JR「大阪駅」御堂筋出口から徒歩10分、地下鉄御堂筋線「梅田駅」から徒歩7分、「中津駅」から徒歩4分。
地図: http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/index.html

著者の輪島裕介氏(大阪大学)ご本人をお迎えしたうえで、細川周平氏(国際日本文化研究センター)と長﨑励朗氏(京都大学大学院博士後期課程・学術振興会特別研究員)のお二人が評者を務めてくださいます。研究会終了後には懇親会も予定しています。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

問い合わせ先:安田昌弘(研究活動担当理事)
yasuda_at_kyoto-seika.ac.jp (_at_をアットマークに変えてご送信ください)

2011年第1回関西例会

関西地区で、研究例会を下記のとおり開催します。

日時:1月29日(土)14時~17時会場:桃山学院大学 大阪本町オフィス セミナー室A
〒541-0052 大阪市中央区安土町3-3-9 田村駒ビル3F
(地下鉄御堂筋線 本町駅 1号出口を東へ50M)
地図:http://www.andrew.ac.jp/work/hommachi.php

福屋利信著『ビートルズ都市論:リヴァプール、ハンブルグ、ロンドン、東京』書評会
評者:小川博司(関西大学)、山口晋(目白大学)

「音楽は、それが発生する背後にある経済及び歴史・文化から決定的な影響を受ける。

ビートルズとて例外ではない。文化不毛の労働者の町であり、奴隷貿易の暗い歴史を持つリヴァプールで生まれたビートルズは、プライドを粉々にされる惨めな修業時代をドイツのハンブルグで過ごし、階級社会ゆえの露骨な蔑視と偏見をぶつけてくるロンドンへの反抗心を活力に成功への階段を上っていった。その軌跡の上で、都市は彼らとその周辺をどう変えたのか。読めば全く新しいビートルズが聴こえる」(「BOOK」データベースより)。

山口大学でアメリカ文学を研究しておられる福屋利信(ふくや・としのぶ)氏をお招きし、『ビートルズ都市論』の書評会を開きます。著者の福屋氏は、ビートルズを題材にした英語のリーディング授業や、ラジオ局でパーソナリティーを担当する等、地元ではユニークな活動で知られている方です。本書は、人物像や音楽性に着目することが多い従来のビートルズ本とは異なり、都市を主人公にしているところに特徴があります。すなわち、リヴァプール、ハンブルク、ロンドン、東京という4つの都市の歴史や背景が、ビートルズにどういう影響を及ぼしていったのかを読み解く内容です。

当日は、社会学、地理学の立場から本書へのコメントをいただき、著者を交えて、ビートルズと都市について、あるいは、ポピュラー音楽を生み出す環境要因について、豊かな議論を交わすことができればと考えています。終了後は、懇親会を予定しています。多くの方の参加を心よりお待ちしております。

問い合わせ先:安田昌弘(研究活動担当理事)
yasuda_at_kyoto-seika.ac.jp (_at_をアットマークに変えてご送信ください)