Japanese Association for Studying Popular Music

2018年度 第1回 関西地区例会

2018年度 第1回 関西地区例会

 

修士論文・博士論文報告会を下記の通り、開催いたします。

みなさまのご参加をお待ちしております。

 

日時:2018年3月29日(木)14:00~18:00

会場:関西大学 千里山キャンパス 第3学舎 A305教室

アクセス:阪急電鉄「梅田」駅から、千里線「北千里」行で「関大前」駅下車、または京都「河原町」行(通勤特急を除く)で「淡路」駅下車、「北千里」行に乗り換えて「関大前」駅下車、徒歩約5分

地図:http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/mapsenri.html#map

 

発表1:「オリンピックと音楽――日本のテレビ番組における応援するテーマソングを中心に」(修士論文)

趙 恩(関西大学大学院社会学研究科マス・コミュニケーション学専攻博士課程前期課程)

1988年のソウル大会以降、日本ではテレビのオリンピック中継番組で、各放送局がテーマソングを設定するようになった。本論文は、オリンピック大会で使われてきた音楽の歴史と日本のオリンピック放送テーマソングの権利問題を踏まえた上で、オリンピック放送テーマソングを歌詞語彙の変遷の分析とリオデジャネイロオリンピックの中継番組の内容分析の二側面から解明し、オリンピック放送テーマソングの役割を明らかにする。

 

発表2:「日本のポピュラー音楽におけるスタンダード生成過程についての研究」(博士論文)

柴台弘毅(関西大学大学院社会学研究科マス・コミュニケーション学専攻博士課程後期課程)

音楽は古くから人々の生活に寄り添い、人々は日常生活の中で音楽に親しみ続けてきた。近代以降、音楽はマスメディアや録音・再生技術、インターネットの発達とともに高度に産業化され、人々の生活において音楽の占める割合が増加した。本研究は、日本において人々に長く歌い聴き継がれてきた楽曲が、どのような成育過程を経て成熟したのかを明らかにしようとするものである。まず日本における楽曲伝達の典型パターンと楽曲がどのように使用されているのかを考察し、ポピュラー音楽の成育過程の4つの類型を提示する。次いで、楽曲についての分析概念として、「曲年齢」と「曲履歴」を提示し、様々な切り口で実施される楽曲に対するアンケート調査で選び出される楽曲の特徴を概観する。

TM NETWORKによって発表された「Get Wild」、荻野目洋子によって発表された「ダンシング・ヒーロー(Eat you up)」、赤い鳥によって発表された「翼をください」、THE BOOMによって発表された「島唄」を事例に、ポピュラー音楽の成育過程の4つの類型において、楽曲が具体的にどのような成育過程を経て成熟し、人々に歌い聴き継がれてきたのかを明らかにしようとするものである。

 

発表3:「ヴィジュアル系ロックの社会経済学」(博士論文)

発表者:齋藤宗昭(関西大学大学院社会学研究科社会システムデザイン専攻博士課程後期課程)

この論文では、日本独自の音楽ジャンルであるヴィジュアル系ロックについて総合的に分析した。とりわけ、それがいかにして誕生し、人気を得て、一つの音楽ジャンルを形成したかについて、音楽性、歴史的発展、アーティストとファンのコミュニティ、経済・社会状況との関係性、文化としての位置(位相)、音楽ビジネスなどの視点から考察した。そしてヴィジュアル系ロックが1990年代以降の日本社会において、必然性を持って生まれ、発展してきたことを明らかにした。

 

例会終了後、懇親会を予定しています。

 

お問い合わせ([at]を@に変えてご送信ください) 太田健二(関西例会担当研究活動委員) otakenji[at]shitennoji.ac.jp 井上貴子(研究活動担当理事) fwgd0462[at]mb.infoweb.ne.jp